2020.01.17 関口団長のお便り

 

祐介先生、牟田さん、こんばんは

 

 

 

 2020年、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動もいよいよ、出発まで1か月を切りました。参加者の皆さんをはじめ各担当の方々も最終準備に取り掛かっていることと思います。

 

 そんな中112日、フィリピン・ルソン島南西部 タガイタイという地区にある

 

タール火山が約40年ぶりの噴火が起こりました。日本でもすでに報道がされていますが、ここは私たちが活動をする首都マニラから約60キロの距離にあり、夕方の噴火から数時間後の夜9時ごろに「小さな黒いチリ」のようなものが少し降ってきました。

 

 その後マニラ空港・ニノイ・アキノ空港は翌日13日の6時まで閉鎖となりましたが、現在は各航空会社によっては異なりますが、通常運行に戻っています。

 

 在比日本大使館からの連絡によると今後タール火山のメインクレーターからの噴火が活発になり危険な爆発的噴火の可能性があるとして、警戒レベルを4に引き上げ、注意喚起を行っています。

 

 私たちの現地メンバーでもあるマニラ・ラハ・ソライマンロータリークラブでは、

 

12日発生後すぐに連絡をくれ、ハローアルソンで支援している物資のうち、タオル、マスクなどを現地に緊急支援物資として使用したいとのことでしたので、できる限りのことを行ってくださいとお願いしました。また、私たちハローアルソンでは今回の火山災害によって1万人を超える被災者のために義援金を募集し、今後彼らのいち早い復興復旧を支援していこうと思います。27日から始まる私たちの活動ですが、現在の所、一応の問題はありませんが、今後もどのような事態になるかは予想できず、現地からの報告を待ち、適正な判断をしていきたいと思います。

 

 フィリピンは日本ほどインフラの整備や災害対策が進んでいる国ではありません。

 

しかし、私はいつも思いますが、このような災害が起きた時のロータリークラブやその他の民間レベルの団体の支援をする規模やスピード、そしてそのボランティア精神は本当に素晴らしく、先ほども現地から物資や水を支援している写真が送られてきました。

 

 私たちの活動に皆さんかがご協力くださっている物資は原則として、4日間の医療支援活動の際にスラムの住民の方々に支援をするものではありますが、このような災害時でも臨機応変に対応させてもらい、今目の前で生きるために困窮する方々への命のバトンにもなっています。どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

 現地からの報告では被災地にどの団体よりも早くラハ・ソライマンのチームが支援に行き、その中にはハローアルソンと書かれた物資が沢山あったそうです。遠く離れたフィリピンの被災者の皆さんが今使っているタオルや石鹸は、このラジオをお聞きの皆さんが支援してくださった物資に他なりません。リーダーのリッキー氏から「セキ、本当にありがとう。」とお礼の言葉をいただきました。私は言います。「それは日本の皆さんのおかげです。」リスナーの皆さん。本当にありがとうございました。

 

2020117日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人