2020.01.31 林会長のお便り

 

勇 武

 

 

 

 先週は大変失礼しました。今回こそ1月最後の番組ですね。75歳を過ぎると、最近起こったことを忘れるどころか、これから起こることさえ間違えてしまうようになることに気付かされました。赤面の(いた)です。

 

 カキはとても栄養価が高くタウリンが認知症の予防にもなるようです。昨日岡山の木本先生からカキが届きましたので、栄養をつけ人生最後のステージを頑張り抜きたいと思います。

 

 ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア2020の出発まであと6日になりました。今回はタール火山の噴火に加えて、新型コロナウィルスの発生とダブルで大きな問題を抱えての出発になります。ハロアルフィリピンボランティアでは、かつて2003年に発生したSARSの時にも恐れることなくスラムの支援に行ってきました。当時は20数名の団体でしたが、無事計画をやり遂げることが出来ました。また、2001911日、アメリカ同時多発テロで国際貿易センタービルが崩壊させられ、3,000人以上の死者を出した直後の2003年にイラク戦争が始まりました。この時にはフィリピンのミンダナオ島にイスラム教徒がいることから、ボランティアを中止する意見が出ましたが、この時も私達のグループはボランティアを実施してきました。この活動がこうした難局を無事に乗り越えて今回まで続けてこれたのは、幾つかの要因があったと思います。1、参加者が常に謙虚に全力で活動してきたこと。2、常にこの活動を支援してくれる現地の団体がいてくれたこと。3、常に現地にいる複数の団体から新しい情報が提供されていたこと。4に、これが最も大きく影響していたと思われるのは、この会のリーダーシップを取ってくれているメンバーが「上位下達」ではなくフラットで、全員がこの活動がしやすいように振舞ってくれたことです。先週のメールの中で私の周りの人たちの動きや行動に、いまいち心に響かない部分があることを書きました。現地の活動の大きさ、内容の濃さを考えると会が間違いなく大きくなっています。そして責任者が身を粉にして頑張ってくれているからこそ実績を上げているのだと心から感謝しています。しかし、この責任者の中の誰か一人が病気になったり、事故で動けなくなった時、すぐに代わりが出来るかということです。あまりにも大きくなり専門的になり過ぎていないでしょうか。

 

 例えばA班はA班としての資料作りをしてもらう。B班はB班としての資料作りやマニュアルを作ってもらうという風に、一つの活動をするに当たってA班流の、B班流のやり方を工夫して全員参加型のやり方をしてみたらどうかということです。勿論、共通の課題に対しては本部が取りまとめます。出来るところはお互いに競ってみたら現在よりも、もっと多くの人が関係を持ってくれるように思えるのです。こういうことが会社の中にあっても、社会に出た時にも「この人のようになりたい」と思われる「かっこいい大人」になれるのではないかと思うのです。

 

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