2020.01.31 関口団長のお便り

 

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

 

 

さあ!!いよいよ2020年度ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動まで1週間となりました!!!

 

昨年の活動終了から1年間、この日のためにたくさんの方々が準備や活動をしてくださり、その集大成の4日間がこれから始まろうとしています。

 

今年は現在のところ総勢141名の方が現地に参加をしてくださいます。しかしとても残念なことに昨日、岡山支部木本先生のスタッフの歯科衛生士 山形さんが停車中、後ろからの追突事故によって全身打撲のため急遽現地参加を取りやめることになりました。木本先生はもちろん、私も絶大な信頼をおき、現地では器材担当の柱として頑張ってくれていたメンバーです。また、岡山支部ではだれよりもこのハロアルに情熱を注ぎ、木本先生のもとに就職したきっかけもハロアルの存在があったからだと聞いています。そんな彼女が今回、このような不運な事故に合い、1年間思いを()せた活動に参加ができないのは、さぞ、悔しい思いをしているでしょう。しかし、私は木本先生から連絡を受け、まずは「不運ではなく幸運だったと思うべき」と話しました。

 

確かに、現地に参加ができないということは残念かもしれません。しかし、まずは命に別状がなかったこと、そしてもう一つ、彼女が今まで頑張ってきたことをみんなが知っており、彼女の努力と悔しさをみんなで共有できる仲間の存在があること。

 

 彼女が初めてこの活動に参加をしたときを思い出します。まだ衛生士学校を卒業したばかりで、右も左もわからず、なかなか大きな声も出せませんでした。しかし木本先生は私に「あいつはああ見えても本当にこの活動が好きで一生懸命やってくれてる。」と言って毎年参加をし続け、4年前から岡山支部が器材を担当し、今ではハロアルで使用するすべての器材、材料を把握してくれてる重要な係にまで成長してくれました。

 

私が彼女に会うことができるのはこのハロアルを通じ年に数回ですが、ここ数年、一気に表情も変わり、経験と日ごろの積み重ねによって裏付けされた自信と、日々情熱をもって取り組んでいるからこそ忘れることのない初心と謙虚さがとても印象的でした。

 

 彼女は今、この放送を聞いてくれているでしょうか。山形さん。あなたの1年間の努力と思いは私たち全員がしっかりと背負って活動をしてきます。また、ご家庭の事情により参加を断念した神奈川の安達先生や高校生の山本さんたちの思いも一緒です。

 

 生きるということは時に自分が予想しない結果が待っていることもあります。今回の山形さんは本当に不運でした。しかし、これは逆にボランティアの神様が彼女を生かし、

 

そして彼女が我々の分まで不運を背負い、「警笛」となってくれたのかもしれません。

 

 今、新型ウィルスの問題も大きく報道されています。だからこそ、私たちがさらに心を一つにして、油断することなく頑張りましょう。

 

 2020131日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人