2020.04.10 林会長のお便り

 

 祐介先生こんばんは。

 

緊急事態宣言が発せられました。今回の新型コロナウィルスは、日本だけでなく各国で「コロナウィルスとの戦いだ」と言われています。実際、そういう対策をとっている国も少なくはありません。コロナウィルスとの戦いに勝つまでは戦場です。戦場にノソノソと外出が出来なくなるのは当然です。もう20年も前のことになります。ある老人施設に入所している小林さんという90歳になる高齢者の訪問診療をした時のことです。目の前にはストーブがありましたから、秋から初冬にかけての頃だったと思います。第二次大戦で中国に派兵された時、隊長から「動くのもを見たら何でも打て」といわれたそうです。戦争は「やるか」「やられるか」ですからそうなると思います。それまでは若かりし頃のことですから元気な声で話していたのに、「何人殺してしまったか・・・・」と言うときには、とても申し訳なさそうな声になっていました。中には罪もない民間人もいたのでしょう。戦争だから仕方ありませんが、その人を自分の銃弾で殺してしまうのですから時が経つに連れ自責の念が沸いてきたのだと思います。むしろ私に話したことで、その後の私との会話は弾みました。

 

さて今の私達の生活ですが、どこから何が飛んでくるかわからない鉄砲玉と同じようにコロナウィルスに十分気をつけなければなりません。だから見えない敵を機関銃で撃ちまくれということではありません。どんなに強いウィルスだとしても対応の仕方はあります。それが密集・密閉・密着しないことで、どんなに強い力を持ったコロナウィルスでも制御できます。ところが緊急事態宣言が発せられたこの段階なのに、外出する人が多いということはどういうことでしょうか。「外出禁止要請」で「禁止」ではないからですか・・・・。要請であろうと命令であろうと、一国の(あるじ)が発したのです。守れない言い訳を考えないで素直に守りましょう。この1ヶ月、可能な限り外出しなくてもいいように、政府もこれが駄目なら次の手ということではなく、全ての人に大至急現金を給付して働かなくてもいいようにしてください。政府は国民の大切な命と財産を守るために、こんな大変な時こそケチケチしているんじゃありません!このお金にしたって政府の皆さんが私財を投げ打って支給するわけではないでしょう。国民が納める税金じゃないですか!!景気がよくなったら支給された金額にしてみんなで納めましょう。それを「思いやり」=「相手が喜ぶ」ということです。今は、一日も早くこの危険極まりない相手を封じ込めることです。みんなで力を合わせて完璧にやり抜きましょう。

 

 久しぶりに歯の一口メモです。

 

 歯みがきを一日複数回する人は、インフルエンザだけでなく認知症の予防にも大きな効果があります。それだけで自己免疫力は強くなります。生きていくために食べ物を摂り込む最初の咀嚼器官が、清潔に保たれるからなのは当然のことです。

 

2020410

 

医学博士・歯科医師 林 春二