祐介先生、牟田さんこんばんは
6月に入り少しずつ梅雨入り宣言が出されましたが、鹿児島では50年に一度ともいわれる大雨の影響で河川の氾濫や土砂災害に厳重な警戒が必要となっています。
どうか近隣の方々はご注意してください。また、最近関東では震度4クラスの地震が頻繁に起きており、一部の報道では首都直下型の大地震との関連もささやかれています。
これから新型コロナウィルスとの長い戦いが始まります。その中でいつ起こるかわからない災害に対し私たちも備えだけは万全にしなければなりませんね。
さて、もはや「コロナ」という言葉が日常生活に定着しつつあり、「With コロナ」などとなんだかコロナが楽しいやつのように聞こえる表現もある中、やはりこの方の登場というか、麻生財務大臣が日本の新型コロナウィルスによる感染者の死亡率が低いのは他国と比べて民度のレベルが違うからだ、と発言しましたね。さすが麻生大臣。
確かに法的な罰則もなく、いわば国からのお願いのような形でも大きな暴動もなく、
国民がこれほど自粛生活ができ、我慢できる国はそうそうないとは思います。それを「民度が高い」と表現する気持ちもわからないでもないですが、それを自分から、「私たちは民度が高い」と言ってはダメでしょうね。あくまでも他人、他国から見て、「日本は素晴らしい民度だ」と評価されるなら話は分かります。それを「おたくらとは違いますよ」と麻生大臣が相手にいうとみんな絶句して黙るらしいですね。常識ある政治家ならその沈黙の意味することは分かると思うのですが・・・。
まぁ、この話題もまた野党の恰好の餌食となり、論戦ではなく、国民の利益よりを置き去りにした不毛な単なる揚げ足取り合戦になることは間違いありません。こう考えると、今回の自粛生活、そして今も尚、感染予防に注意しながらも一生懸命働く国民は 、麻生大臣の言葉を借りれば間違いなく民度は高いと思いますが、最も民度が低いのはこの国の政治家たちに思えるのは私だけでしょうか。
私たちハローアルソン・フィリピン医療ボランティアもこの新型コロナウィルスによって大きな影響を受けました。現状としてはどのような事態になったとしても常に活動ができる準備を進め、状況に応じて迅速に対応できるように常に現地との連絡は怠りません。私たちのパートナーでもあるマニラチームも現在まだ都市規制によって思うような活動ができない状況ですが、何とか15年間続いてきた「ハロアルの灯」を途絶えさえないようにこれから方法を考えていきたいと連絡をもらいました。
現在、各支部では今までと同じように「歯ブラシ・タオル・固形石鹸」などを集めています。このコロナ禍でも沢山の方々が物資を届けてくださり、全国から送っていただいています。本当にありがたい限りです。私には民度という言葉の定義はわかりませんが、間違いなくハロアルにご協力をくださる皆さんの心の優しさは世界中に誇れるものだと感じています。
2020年6月5日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人