2020.06.26 林会長のお便り

 

 祐介先生・牟田さんこんばんは。

 

 新型コロナウイルス関連の報道が毎日続けられています。全国に発動された緊急事態宣言も解除され、外出を自粛されていた人達が一斉に街に溢れ、先週の土・日曜日の行楽地はマスクの人がいなければ、新型コロナウイルスの問題が全くなかったかのようです。コロナウイルスが全くなくなったわけではないことは、毎日のニュースで感染者の数が発表されていることでもよくわかります。525日に緊急事態宣言が解除され、昨日(25日)でちょうど1か月過ぎました。全国では1,400人も増え、東京都では昨日だけでも54人の感染者が出ています。まさに“With corona”の時代に入っていますので、いかに賢く感染されずに生き抜くかということになります。

 

 外出を完全に自粛しなければならないことが、どんなに大変だったか思い出してください。行楽地に出かけなくても、青空の下でだれにも邪魔されることなく遊べることがどんなに楽しいことか大人なら誰だってわかります。こういう行動は新型コロナウイルスが撲滅されたわけではないので今はできないのです。私達が自ら自分の行動に責任をもって行動することが大切です。誕生日が偶数の人、奇数の人が自らの行動規制をとって偶数日が休日なら偶数の人が出掛ける。奇数日なら奇数日の人が出掛けるというふうにしたら、混雑はかなり制限できるのではないでしょうか。家族によっては偶数と奇数が同数のこともあるでしょう。その場合は、ジャンケンで勝ったほうから偶数周りにすれば出来ます。以前のように全国民が外出自粛を要求されるよりずっといいのではないでしょうか。この問題に関わらず、やろうとしているのか、やりたくないからやれない「へりくつ」を言うのかということだろうと思います。

 

 ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは、世界一恵まれないスラムの住民への医療ボランティアです。人によっては大した内容のボランティアではないだろうと思うかもしれません。残念ながら全く違います。相手は確かに世界一恵まれない人達ですが、そこでやるボランティアの内容や質は世界一素晴らしいデンマークの福祉を基調にしたボランティアですから、参加したすべての人がまたこのボランティアに参加したくなったり、スラムの人達ですらハローアルソンの人達と一緒にボランティアに協力したいという人が出てくるのです。関口団長、祐介先生と私も一緒にデンマークの視察に何回か行きましたが、二人とも真剣に説明を聞いているだけでなくて、質問をして通訳をしてくれたブラント夏代さんからこんなに真剣な視察者を見たことがないといわれたほどです。その当時、すでにハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに参加していましたから、自分達が実際にやっていることとデンマークで聞く福祉の違いについて、絶対負けないように考えを新たにしたのだと思います。その直後から二人が高校生の参加にかける思いが違って熱心になったことからも分かります。

2020626医学博士・歯科医師 林 春二