2020.07.17 関口団長のお便り

 

祐介先生、牟田さん、こんばんは

 

 

 

祐介先生、日曜日の会議は大変お疲れさまでした。

 

私たちハローアルソン・フィリピン医療ボランティアでは712日の日曜日、事務局のある長野県御代田町、林歯科診療所にて、ハロアル会長林先生のもと、団長の私、現地統括責任者の祐介先生、器材担当、岡山県木本(きもと)先生、データー管理担当 愛知県加藤先生の5人によって、来年度の活動や今後のハロアルについて会議を行いました。

 

もちろん、今のコロナ禍の現状を考えればリモート会議も思案(しあん)されましたが、きちんと予防し、賢く(かしこく)恐れ、しっかりと対策をしながらの会議を行いましたので、なんら問題はありません。

 

また、私個人の意見ですが、やはりこれから世界中がコロナと共存をしなければならないという現状を考えれば、たった5人が集まることに無駄に恐れ、過剰な心配や意味のない自粛(じしゅく)を団長である私が優先してしまったら、この先、このハロアルに参加を希望してくださる方々や未来ある高校生たちをより安全に連れていくことなどできないと思いました。もちろん、そこに一欠けらの慢心(まんしん)怠り(おこたり)はなく、新潟の羽尾先生などは事前に私と会議をし、様々な案件(あんけん)の相談を依頼してくださり、他のメンバーとも前日に意見を交わし、逆にこんな時だからこそみんながより深く冷静にハロアルのこれからを考えてくれたことにとても嬉しく思いました。

 

さて、祐介先生。正直、これから先この問題がどのような経過をたどるかは誰にもわかりませんね。しかし、私たちハロアルでは、例年通り現地での活動を行うためにこれから準備をしていくことになりました。もちろんその時の状況によって中止になる可能性もありますが、まずは私たちができることを始めましょう。私もこれから現地チームと連携をして、様々なやり方を考えていきたいと思います。詳しい内容は今後ハロアルのHPに随時UPしていきますのでよろしくお願いします。

 

日曜日、軽井沢での会議が終わったのが午後2時ぐらいだったでしょうか。連日降り続いた雨が、外にでるとまさに梅雨の合間(あいま)の「五月(さつき)晴れ」となり、久しぶりに太陽の日差しと信州のさわやかな風がとても心地よく感じました。この活動は来年で16年目を迎えます。私は佐久平の駅に祐介先生や木本先生、加藤先生を車で送り、一人帰りの道中、車の窓から浅間山(あさまやま)を見あげ、ふと、走馬灯(そうまとう)のように昔を思い出していました。

 

16年前、祐介先生にボランティアに誘われこの道を通り初めて林先生にお会いした事。

 

初めて現地に行ってフィリピンのスラム現状に言葉を失い、そこから私の新しい人生が始まったこと。そして今、仲間と共にコロナという問題に立ち向かおうとしていること。

 

どんな結果がこれから待っているかはわかりません。しかし、みんなで知恵(ちえ)を出し合い、協力しあえばきっと何かはできるはずです。どうか皆さん、これからもよろしくお願いします。

 

2020717日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人