2020.07.24 関口団長のお便り

 

牟田さん、キョウヤさん、イチホさん、ジャンさん、こんばんは。
今日は祐介先生ではなく、ちゃんとしたミュージシャンの皆さんのハロアルレディオなので安心して聞いています。 
さて、世間では四連休となりいつもなら沢山の人で行楽地は活気にあふれていますが、今このコロナ禍の時代、本当に大変な世の中になってしまいました。私の街栃木県那須も確かに旅行客はいるものの、確実にその人数は減っています。それを良しとするかどうかは様々な考え方がありますが、どうか、こちらに来られる際にも皆さんも十分に気をつけて下さいね。
今、この未知なる敵に対して医療だけではなく、色々な分野で沢山の人が戦い、努力をし、そして耐えています。そんな中、私は皆さんのようなアーティスト達が持つ力こそが疲弊しきっているこんな時だからこそ必要だと思っています。
以前、イチホさんが私たちのハロアルフィリピン医療ボランティアの現地活動に参加をしてくれましたね。あの年の活動は大変暑く、しかも治療会場が野外でそこに大きなテントを張っての活動でした。会場はまさに野戦病院のような雰囲気で、暑さで徐々に参加者の声や笑顔も少なくなるなか、突然、イチホさんがマイクをもち、炎天下の中何時間も待つ現地の患者さん達の為に、アカペラでアメージング.グレイスを歌ってくれました。その時、あれほど殺伐とした空気が一瞬静寂となり、会場中の人達が彼女の歌声に耳を傾け、そして皆が心穏やかになり、自分たちのやるべき事に更なる心を一つにしたのです。私はあの瞬間を今でも鮮明に覚えており、そしてあれほど歌と言うものの存在意義を感じたことはありません。
今、コロナという存在が世界を日本を地域を、そして私たち一人一人の心までも破壊しようとしています。皆さん、こんな時だからこそ、皆さんの力を必要としていると思いますよ。私たち医師や歯科医師の力にはやはり限界があります。しかし、アーティストやアスリートの持つ力はそれこそ世界中だって一つにできるのです。
どうか、お体に気をつけて今こそ音楽、芸術、スポーツの力で私たちを救って下さいね。 
コロナなんかに心まで奪われてはたまんねーぜ!

ハローアルソン フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人