2020.08.07 林会長のお便り

 

 祐介先生こんばんは。

 

 全国で梅雨明けになり、これから夏真っただ中になります。いつもの年なら、海に山に川に楽しいことがいっぱいあるのに、今年はコロナで不安な気持ちでいっぱいです。しかし広がったものは仕方ありません。

 

私の姉は86歳になり、庭の草取りや植木の手入れが一人ではとても手が回らなくなっています。先先週の日曜日に、自分の家の庭の手入れをしてから午後になって少し手を入れてきましたが、それこそ「雀の涙」ほどにもなりません。そこで今週の日曜日は朝9時から夕方5時半までかなり本腰を入れて頑張ってみました。歩数計を見ると先々週の日曜日が8,000歩、今回が17,000歩でしたから、倍以上頑張ったことになります。力を入れて頑張っただけあって庭はきれいになり、コロナに打ちひしがれている私の心に灯りがともったようでした。

 

前回の放送で、コロナ対策で国民の気持ちを逆なでするような政府の対応に少し感情的になってしまいました。商売をしている人も大変な状況にありますが、経営者にとってはこういう状態があることも考えておかなければ、経営の危機管理が出来ていることにはなりません。ここは知恵を出し切って乗り越えてもらいたいです。しかし高齢者や障害を持ちながら頑張っている人にとってはそれも難しいと思うのです。こんな時こそ最低限の文化的な生活ができる社会保障が必要になります。そのために政治家の皆さん知恵を出してください。

 

コロナの問題で歯の一口メモをすっかり忘れていました。今夜は久しぶりに「歯の一口メモ」です。

 

先日大阪府の吉村知事が、「イソジンのうがいがコロナ予防に効果がありそうだ」という発表をしました。皆さんもすでにご存知のように、コロナウイルスが気管やその奥だけにいるのではなく、口の中の唾液の中にいることも発見されています。ですから、うがいやうがい薬が舌の表面や口の中の粘膜を洗浄することによってコロナウイルスを減少させる可能性はあるでしょう。しかし、口の中のウイルス量をどれだけ減少させるのかは、はっきりしたエビデンスが必要になります。私は基本的に物に頼る予防を考えていません。口の中の清潔は歯ブラシを使って、少なくとも一日に34回しましょう。毎食後と就寝前の4回です。毎食後に行うハミガキは汚れや歯と歯の間の汚れをとる程度でOKです。就寝前には時間をかけて、しっかり歯と歯肉をマッサージして汚れを落とすだけでなく、血行を促進し、免疫力を高めることが大切だと考えています。こうしてもらうと歯肉がもぎたてのミカンのようにプッチンプリプリと光り輝いてきます。歯肉は健康のバロメーターなのです。

 

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医学博士・歯科医師 林 春二