2020.11.20 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

明日から3連休の方も多いと思います。

私の地元栃木県那須では最後の紅葉狩りとなりそうですが、庭のカエデの葉がハラハラと舞い落ちるのをみると、もうすぐ冬の足音が聞こえてきそうです。

そんな楽しい3連休も今年は大きく変わってしまいましたね。

いよいよ、感染拡大の第3波がやってきました。コロナ感染の対策、対応については政府をはじめ各行政が知恵を絞っていますが、それ以上にあらゆる番組で有識者やタレントなどが各々(おのおの)の意見や批判を言うものですから、一般の国民は何を聞き入れ、何に従ってよいか大変です。そのうえ、行政の長としてはあまり良い発言ではありませんが、

西村大臣の「神のみぞ知る」発言に、ここぞとばかりに食いつく野党の浅ましさを見ると、やはり、「自分の身は自分で守り、他人の身を傷つけないようにお互い協力しあって生活をする。」これに尽きますね。

さて、以前の放送でもお伝えしました、112日に私たちが支援をするフィリピン・ルソン島に上陸した今季最強と言われる台風19号の被災地支援についてご報告します。

幸い日本には影響はありませんでしたが、フィリピンでは約2万棟の家屋が倒壊し、55,000棟が半壊しました。ハロアルレディオでも義援金や物資のご協力をさせていただきましたが、皆さんの温かいご支援のおかげで、30万円の義援金を現地に送金することとなりました。また、物資も随時輸送し、私たちもできる限りの支援をしていこうと思います。この放送をおかりして心よりお礼申し上げます。

現地の詳しい状況などはハロアルのHPにUPしますのでそちらもご覧になってください。祐介先生、つい先日に起こった事件や出来事もコロナ感染の話題によってかき消されてしまいますね。しかし、そんな感染リスクが高いフィリピンでも現地では私たちのパートナーたちが身の危険を(かえり)みず、被災地のために政府よりも早く行動を起こしているのを見ると、本当に胸が熱くなります。東日本大震災の時も発生後すぐにリーダーのリッキーから連絡をもらい、私たちの安否を憂い、日本の人たちのために祈っていると激励の言葉をもらいました。テレビでは東京の路上に使い捨てられたマスクが落ちているという話題を目にしました。しかし、フィリピンだけではなく世界中の貧困地区ではたった1枚のマスクさえも手にすることができず、正しい予防知識もないまま生活をする人たちが沢山います。台風で家を無くした子供が小さなチョコを手にして笑う写真が送られてきた時、テレビではGOTOイートでお得なレストランの特集をやっていました。何が良いか、悪いかではありません。それぞれの事情もあります。ただ、私の胸の中に押し寄せる言葉にできないこの嫌な感情は何でしょうか。

祐介先生私たちは本当に、本当に恵まれていますね・・。

 

20201120日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人