2020.12.18 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

新型コロナウィルスの感染拡大により、とうとう、GOTOトラベルの一時停止が発表されましたね。

医療と経済の両輪を回すため、様々な意見があるなか、現在の全国の拡大状況や、地域医療のひっ迫した現実をみると致し方ないような気もします。私はこのGOTOが感染拡大の最大悪とは思いません。医療と経済の両輪を回すにはむしろGOTOよりもHOW TO、つまり、どの場所、その場所で一人、一人がどのような行動をするか、にかかっていると思います。そして実際にはこの政策で「救われた」という事業者もいるわけですから、一長一短には判断できることではないでしょう。

しかし、あまりにも政府のスピード感の無さ、発信力の弱さ、そして、説得力の無さが

本当に考えなければならない大切な問題をぼやけさせ、我々国民には不信感と不安しか残りません。その上、あれほど連日過酷な医療現場の状況や、看護師たちの苦労を報道されても、未だ大ナタを振るうことができない決断力の欠如に嫌気がさします。

最近、何かとテレビではドイツの首相メルケル氏と我が国の総理が比較されますね。

勿論、ドイツが掲げる政策方針がすべて良いとは思いません。ただ、冷静を求められる一国の首相が感情をあらわにし、国民に問いかける姿は、それが良い、悪いではなく、

コロナ禍で不安定な国民感情を一つにするには十分な姿勢であったのではないでしょうか。私はニコニコ動画で寒い挨拶をするのも、高級ステーキ店でお友達と会食するのも構いません。しかし、昼夜問わず、自らの感染や誹謗中傷に耐え、心も体も疲れ切っている医療従事者や、今日の売り上げにも困窮し、政府のかじ取りに振り回される飲食や旅行業者の人たちを考えると、一国のリーダーのかくあるべき姿はおのずとわかるものだと思いますが、祐介先生はどうでしょうか。

それにしてもなかなか人間は地位や名誉を手にすると自分の非を認め、素直に謝るということができなくなるものですね。これは政治やテレビのタレントだけに限らず、大人になると「素直さ」が本当に薄れます。このハロアルで、会長林先生がいつもおっしゃるように、素直な気持ちというのは本当に大切です。

私はハロアルレディオであまりコロナ禍について多く意見を言いません。それでなくても毎回祐介先生がヒートアップしてしまうので。。。

しかし、この年末年始にかけ、多くの方が苦しい状況で本当にこのままの政府のやり方で大丈夫なのでしょうか。勿論、正解の答えなど存在しませんが、一言いいたい。

先生と呼ばれる政治家の皆さん、日本丸という大きな船をこぐ、こぎ手の国民は一生懸命やっています。しかし、あなた達のかじ取り一つで天国にも地獄にも行くことを、もう一度親身になって考えてください。

 

2020年12月18日ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長関口敬人