2020.12.25 林会長のお便り

 祐介先生・牟田さんこんばんは。

 今日は「クリスマス」と言っても日本人は仏教徒(ぶっきょうと)神様に拝んでもらう神教(しんきょう)()、つまり神社に大体全ての人が登録されています本来はクリスマスを祝うことは関係ないはずですから楽しむためでしかありません。世界宗教の中で一番沢山の信者さんを持っているのがキリストで、信者の皆さんにとっては特別な日であると思います。その熱心な信者さんにとって、他の宗教の皆さんが、おもしろおかしく楽しんでいるのをどう見ているのでしょうか。ろうと喜んでくれたらそれでいいと思っているのでしたら、それでいいと思います。私は仏教徒ですから、お釈迦様の誕生された48日、「降誕会(こうたんえ)」と言いますがこの日を大切にしています。そのお釈迦様はインドの釈迦族の王子様として生まれ、30になる前にその地位を捨て厳しい6年の修行に入り、35歳で悟りを開かれた128日を「成道会(じょうどうえ)」としてお祝いし、この世から永遠の境地に入られた215日を「涅槃会(ねはんえ)」と言って大拙にします。この三つの祭りをとても大切にしています。

 今のように訳の分からないコロナウイルスによって世界一の経済力を誇っていたアメリカが、世界一のコロナウイルスの感染者を出してしまい1870万人に上っています。死者も1215日現在30万人を超えてしまいました。ワクチンも出来ましたが、その効果についてはこれからで、これで感染が止まるかどうかはわかりません。何とか副作用が無くて効果が長く続くことを祈るばかりです。今年の漢字は「密」でした。コロナで明け、コロナで年の瀬を迎えた今年にとって、密集・密閉・密接の三密がコロナ対策として大切だと言われました。換気、消毒もこれほどまで問題になったことはありません。これはコロナ対策だけでなく、全ての感染症の役に立ちますから、これからもしっかりやりましょう。これはともかく、都会ばかりでなく最近の人間関係のことを考えると、もっと密にならなければいけないのではないかと思います。コロナ不況で都会の飲食店が大きな問題になっていますが、店を借り、自分の住む家を借り、駐車場を借りての商売となれば、お金はいくらあっても足りないでしょう。私はたった1万5千人の小さな田舎町に住んでいますが、家も診療所も駐車場もすべて自分のものですから大して費用は掛かりません。しかし都会並みの生活はできないし、いろいろな点で不便です。それでもこんな時代を迎えてもさっぱり困りません。むしろ田舎でよかったと思います。私だけかというと、私がよく行くラーメン店も洋食店も、景気が良かった頃と比較すれば収入は少なくなったと言いますが家賃が払えない人はいません。“ローリターン・ローリスク”です。こうしてみると都会の人は、少し前に話題になった“身の丈に合った生活”をすることを思い出してもらいたいです。“ハイリスク・ハイリターン”を望んでいて人に文句を言っても始まりません。自分で選んだ道です。もう一度、原点を見つめなおすことが必要だと思います。そのためにも、「Go to」じゃなくて国民全員に課せられている消費税10%をしばらくの間停止してもらえばすべてが10%引きになり、国民全員に公平の恩恵になって景気が上がります。

20201225

 

医学博士・歯科医師 林 春二