2020.12.25 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

今年最後のハロアル、そして今日はクリスマス。・・とはいえ、今年は新型コロナの影響でお祝いムード一色とはいきませんね。

そんな中でも昼夜を問わず心無い誹謗中傷に耐え、身の危険にさらされながらも懸命に命の最前線で戦う医療従事者の皆さんに心から感謝申し上げます。

しかし、不思議なものですね。私の考えが間違っているのか世の中矛盾ばかりです。

よくGOTOキャンペーンをアクセルとブレーキに例えますが、どちらのペダルも一緒に踏めば車は正しく走るのでしょうか。安全に走るためにはやはりどちらかをタイミングよく片方ずつ踏まなければならず、そのタイミングを決めるのが政府の役割なのに、未だ政策の方向性が曖昧(あいまい)であれば、国民は将来の行先に不安を感じるのは当たりまえです。また、矛盾は政府だけでなく、テレビでは神社が年末年始の初詣の分散をアピールしていますが、私などは一層のこと正月の三が日を全国一斉に中止にしたら良いと思うのですがどうでしょう。神社本庁が先頭にたち「今年はコロナの感染拡大を何としても抑えるために、そして医療崩壊をなんとか防ぐために、正月三が日の参拝を中止し、全国の神社を閉め、その変わり私たち氏子(うじこ)が全国の皆さんの安全と健康のために心から神様にお祈りいたします。」「ですから、全国の皆さん、どうかご自宅で手を合わせて家内安全、そして今コロナと戦っている人たちのために祈りましょう。」

と声明をだしたら、それに日本中が反対するでしょうか。逆に何事にも英断を下せない政府の言葉よりも、私たちがすでに更なる危機に直面していることを実感させ、若者から高齢者、地方から大都市までもう一度緩んだ糸を張り直すきっかけにならないでしょうか。このような意見を言えばもちろん反対の考え方は存在します。しかし、片方で密になるな、と言いながら、絶対に密になり、日本中が共通して外出するきっかけにもなる初詣こそハイリスクのような気がしますがどうでしょうか。

もちろん、そこで生活をされている沢山の方がおられるのも承知しています。しかし

そこまで来ている最大の不幸を飲食や観光業だけではなく、日本中で痛みを背負う覚悟がなければ、もはや「お願いベース」ばかり連呼する政治家には任せられないのです。

私は日ごろからあまり信仰心がないため、この考え方は罰当たりかもしれません。

しかし、もし神様がいるならばこのコロナ禍でも分散やマスク予防などと理由をつけてリスクを背負いながら、最もクラスターの追跡が難しい初詣に出向く人々にこそ「(ばち)充てる(あてる)」のではないでしょうか。

祐介先生、牟田さん、そしてリスナーの皆さん。今年は本当に大変な年になりました。そして来年は本当に勝負の年になります。お互い健康に気をつけ、そしてどんな時でもお互いを思いやれるそんな年にしましょう。クリスマスの今夜、世界中の人たちの幸せを願いながらラジオを聞いています。また来年もよろしくお願いします・・・。

 

20201225日ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人