2021.02.05 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

今日25日。本来ならば今夜のハロアルレディオは2021年度ハローアルソン・フィリピン医療ボランティア現地活動出発特集だったでしょうか。

しかし今年は新型コロナウィルス感染拡大によってハロアル現地活動は延期となってしまいました。祐介先生、とても残念ですが致し方ありません。まずは感染拡大を食い止め、みんなで協力しあい戦っていくしかありませんね。

思い出せば16年前、祐介先生に「関口、フィリピン行くぞ」の一言だけの誘いを受け、私はこの活動に出会いました。あの時、あなたの説明不足の無さと、正直フィリピンのスラムに対しての考え方やボランティアに対する本気度が今とはまるで違っていたため、心のどこかに海外での医療活動に不安を感じていました。また、ちょうど開業して2年目、長男が生まれたばかりという時期でしたので、笑われるかもしれませんが、

出発前、自分のパソコンに妻と長男の為に手紙を作っておき、万が一があった時、それを読んでくれと言っていたことが懐かしく感じます。

祐介先生、1年前の出発前、何があったか覚えていますか。岡山支部、器材担当の木本先生のスタッフ、歯科衛生士の山形さんが車の追突事故によって急遽現地参加を取りやめましたね。彼女は私も絶大な信頼をおき、長年岡山支部、そしてハロアルの中枢でも頑張り、誰よりもこの活動に思いを募らせていた一人でした。そんな彼女が不運にも事故に合い断念せざるを得ない時、私はこのラジオで「不運ではなく幸運だったと思うべき」と話し、命が助かったこと、そして悔しい思いを託せる仲間がいることを話しました。あれから1年、彼女もまた私たち以上に今年の参加に燃えていたことでしょう。

しかし、現実には「延期」となり、今多くの参加希望者の皆さんが残念な思いでいることでしょう。特に、学年が変わり、いよいよ参加資格を得た高校生たちにとって学生のうちの最後のチャンスかもしれなかったことを考えると、本当に申し訳ない思いになります。しかし、私はこの延期さえも不運ではなく、次への幸運だと考えています。

延期が決定してからの数か月間、今までと変わらず「こんな時だからこそ」と物資や募金をご協力くださる皆さんへ改めて感謝をするとともに、コロナ禍で変革を余儀なくされるであろうハロアルの活動に、どのように対応していくべきかこれから本格的に考える時間をいただきました。そして、どんな時でもやはり自分自身がブレずにこの活動に向き合うための覚悟の期間ともなり、ますます復活の日が待ち遠しくも思えます。

さて、来週はハロアル会長林先生と共にハロアルレディオにゲスト出演させていただけるということで、現地に行けなくても、私たちの変わらぬ思いをしっかりお伝えしたいと思います。そうそう、昨年、山形さんだけではなく、シンギも仕事の都合で参加できませんでしたね・・・すいません、既に会では彼の後継者が育ってしまい、すっかり過去の人になっていました・・。

202125日 ハロアル団長 関口敬人