祐介先生・牟田さん・キョーヤさんこんばんは。
当たり前と言えば当たり前ですが、桜前線が日増しに北日本に向かっています。そういう中で、コロナ感染症の緊急事態宣言も全て解除され良かったと思ったら、また各地で第4波の襲来を思わせるような事態で心配です。長野もしばらく前までは、発生0の日が何日も続いて安心していたと思ったら、最近では33人以上の日も出る状況です。昨年の第一回の緊急事態宣言とは違い気が緩んでいるのでしょう。もともと感染は人との接触がなければ起こりません。今回の緊急事態宣言をこういう状況の中で解除したのは早すぎたのではないでしょうか。テレビを見ていても桜の名所では人がだいぶ出ていましたので、これからもっと気候が良くなる中で危険極まりないように感じます。
復興を掲げている東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーが、昨日(2021年3月25日)福島県のJビレッジからスタートし、いよいよ1年延長したオリンピック・パラリンピックが始まることになりそうです。というのもコロナ禍の中で多くの国民にどうなっているのか、どうするのか、この段階でもはっきり伝わっていないからです。組織委員会で、「密は避けられた」と言っていますが、テレビに撮る所では十分密でした。この辺の感覚が私達とどうも違います。東京オリンピック・パラリンピックを今年の7月に開催することに賛成する人は30%足らずです。大多数の人は、開催に問題ありと考えているのです。こういう中で耳を貸さず知らんふりして進めるのはどうなのでしょう。国民あってのオリンピック・パラリンピックなのではないのですか。やりたい人がやって止めたほうがいいという声を無視して、お金が足りなくなったら国民に押し付けるというのは余りにも勝手すぎます。
政府が昨年から今までやってきたやり方とそっくりで不安を感じます。今の政府にとって本当に必要なことは、もっと分かりやすい「情報の発信」ではないでしょうか。コロナ感染症の状況、地獄谷の湯気のように噴出している感染者の増加、そして菅総理の言う5つの対策で、今まで出来なかった感染を抑え込むことが出来るでしょうか。いつまでにPCR検査とゲノム解析が出来るのでしょうか。もともと多くの国民や野党の先生方が今までずっと求めていたのに出来なかっただけじゃないですか。自分の非は認めず国民にお願いだけするのなら、政府そのものがいらなくなってしまいます。多くの「中小零細者」だけでなく、「非正規社員」の皆さんの収入が制約される中で、本当に必要なのは国民すべてに公平にわたる「特別給付金」ではないでしょうか。しかしこの方法では政治家の皆さんに旨味はありませんね。「GO TO ~」のように特別な人を対象にして、自分のところに一票を入れてもらえるような旨味は生まれません。特別な人達だけに配当するのではなく、国民すべてが恩恵を受ける国民が一番望んでいることなのです。もっと「懐の大きな政治家」になってください。
2021年3月26日
医学博士・歯科医師 林 春二