2021.05.07 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さん、そして佐々木さんこんばんは

 

 今日はなんと佐々木さんがゲスト出演!シンギの時より数百倍楽しみにしていました。佐々木さんのご紹介は祐介先生にお任せしますが、私が佐々木さんに出会ったのはかれこれ14年以上たつでしょうか。東京の小さなバルで立ちながら友人たちとワインを傾ける紳士(しんし)淑女(しゅくじょ)(うたげ)に祐介先生に連れられ紹介していただいたのを覚えています。

 祐介先生、あれから私たちもハロアルも本当にお世話になっていますね。

 人生の中で一人の人間が出会う人数はおよそ3万人と言われています。これは世界人口のたった0.0004%であり、その中でほんの一握りの人達が友人となり接点を持ちます。

 私も47年間の中でハロアルを通じ沢山の人達と出会うことができましたが、まさに私にとって佐々木さんはその一握りの素晴らしい出会いの一つです。

 私たちハロアルは毎年2月の4日間、フィリピンマニラ市近郊のスラムで医療奉仕活動や生活物資の支援を行ってきました。真冬の日本から真夏のフィリピンへ、それこそ一心不乱に全参加者が一つになって活動を共にし、帰国します。夜7時頃飛行機が成田空港に近づくにつれ、乾燥した冬の空気の中きらびやかな夜景が見えてくると、楽しいボランティアが終わりを告げる言いようのない一抹の寂しさを感じ始めます。しかしそんな思いに共鳴するのか、いつからか毎年帰国した夜、別れを惜しむかのように可能な限りの大人のメンバーが集まり遅くまで活動の思い出や反省点、そしてすでに来年の活動の為のアイデアを出し合う打ち上げを行います。その拠点になるのが佐々木さんのお店なのです。私はこの時間がたまらなく好きです。ボランティアという地位も名誉も利益も求めず、ただ誰かの為に尽くす仲間たちと過ごす時間。そして明日にはまたそれぞれの人生を歩くために離れ離れになり、また来年ここに集まる仲間の絆。そんな素敵な場を佐々木さんは私たちに提供してくれています。祐介先生、時には大雪で飛行機が遅れ、お店に到着するのが夜中になるような時もずっと待っていてくれましたね。

 私がお店のドアを開け厨房にいる佐々木さんにご挨拶すると、毎年決まって佐々木さんは「おかえりなさい、団長、ご苦労様でした」と笑顔で迎えてくれます。私はその言葉を聞き、ようやく活動を終えた安ど感と、用意して下さった美味しい食事と大量のお酒で、また来年も頑張ろうという活力を得ます。怒られるかもしれませんがハロアルにとって高校生担当の大関さんがハロアルの姉御(あねご)ならば、佐々木さんはいつも私たちを暖かく迎えてくれるハロアルの兄貴みたいな存在だと感じています。

今、コロナ禍で飲食業界は本当に大変だと思います。まだまだ続くコロナとの戦いの中、月並みな言葉で申し訳ありませんが、佐々木さん、絶対コロナなんかに負けないでくださいね。そして必ず再開するハロアルの為にも、全国の喜々ファンのためにもどうか頑張ってください!私もお店に行きお会いできる日を心から楽しみにしています。

 

202157日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人