2021.06.04 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さん、そして林先生、こんばんは。

 

今日6月4日は「虫歯の日」にちなんで林先生がゲスト出演ですね。案の定、今年も祐介先生から私への出演オファーが来なかった為、ふてくされながら今日もラジオを聴くことにします。

さて、今日は林先生がご出演されていますので、私のお手紙でコロナ、オリンピック、菅政権、などのキーワードがでると恐らく番組一時間内では収拾(しゅうしゅう)がつかないので、私からはハロアル・フィリピンボランティアについてご報告させていただきます。

現在、私たちハローアルソン・フィリピン医療を支える会の現地活動はコロナ禍のため

延期となっています。しかし、会としては継続的にフィリピン・マニラチームへ皆さんからいただいた歯ブラシ、タオル、石鹸などの生活物資を輸送しています。

先月511日にはフィリピン・ケソン市・パヤタス・デブレスエリア、ここは1980年ごろ「東洋一のスラム」と呼ばれたゴミの一大埋め立て地「スモーキーマウンテン」があったエリアに、皆さんから頂いた物資150人分のメディカルキッドを配布しました。2021年度の現地活動は延期中ですが、現在までに現地チームが約400人分の物資配布を行ってくれています。林先生、祐介先生、本当にありがたいことですね。

また、先日はハロアル副団長でもあり宮城県支部の三浦先生から、先生の歯科医院に通院している気仙沼在住のフィリピン人の患者さんが、現在、帰国したくてもできないため、その旅費の一部を同じ母国のフィリピンの人達の為に使ってくださいと、沢山募金をして下さり、新たな出会いと絆をいただきました、と連絡をくださいました。

私は返信のメールに「先生の活動が本物になってきた(あかし)です。これからも稲穂のようにこうべを垂れ、謙虚にしっかりとハロアルの音叉を鳴らし続けてください。」と激励しました。振り返れば私が16年前にこの活動に出会い、林先生から励まされた言葉を、今度は私が後輩の仲間たちに言っていました。確かに今現地活動はできない状況ですが、

仕事や趣味、しがらみの中で出会ったわけではなく、ボランティアという志でつながったハロアルの絆はとても深く、強いものだと感じました。だからこそ、コロナ禍でお互い会うことができなくても、いつでも思いを共有でき、いざ、という時に万全の気もちでいられるのでしょうね。これから台風の季節になります。スラムの人達は災害が起きればすぐに死と隣り合わせの危険な状況になるため、避難するときには着の身着のままで教会や高台に逃げていくそうです。そして更なる不衛生な状況で数日、数週間過ごさなければなりません。このような時に皆さんがご協力してくださる固形石鹸やタオルは本当に有難いと言っていました。また、Tシャツや半ズボンといった夏服の古着もとても喜ばれます。コロナ禍で大変な時ですが、ワクチン接種など夢の話、たった1本の歯ブラシに困窮するスラムの人達のためにどうかご協力ください。

 

202164日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人