祐介先生・牟田さんこんばんは。
祐介先生がオリンピック・パラリンピックに熱い思いを抱いていること、そして閉会式の入場券を購入していることは、この放送の中で何度も聞きました。祐介先生には気の毒ですが、菅総理の口からこの件について明確な説明を受けていません。何となく「やりたいのだろうな・・・・」という思いは記者からの質問に対しても、「やりません」ということをはっきり言わないので、「何となくやりたいんだろうな」という感じがしています。しかしその一方で自分の役割は「国民の命と健康を守ること」と壊れたテープレコーダーのように言い続ける菅さん。パンデミックの最中にあって国民に緊急事態宣言を発しなければならない状況の中で、しかも大阪・兵庫では重症患者の受け入れが出来なくて、自宅待機中に急変し死亡する人が沢山出ている中で、「国民の命と健康を守る」ということはどういうことなのか分かりません。もちろん吉村知事にも責任はないとは言いませんが、菅総理の責任は、より重いでしょう。オリンピック・パラリンピックをやる、やらないを日本国としてどう考えているのか、そしてコロナ感染症がどのような状態なら緊急ブレーキをかけるのか、あらかじめ日本国としての態度を菅総理は明確にし、私達日本国民にも興味本位だけでオリンピック・パラリンピックを捉えるのではなく、コロナ感染症が収束しない中で世界中からアスリートや、その関係者を呼ぶに相応しい心づもりをしてもらいたいということを、はっきり言ってくれなければ困ります。「オリンピック・パラリンピックをやる、やらないはIOCの決めることだから、日本として何も考えなくてもいい」なんて言っていられないと思います。政府はコロナ感染症を政治力で抑え込めなかったのです。だから国民に無理強いさせる緊急事態宣言を3回も発令して、しかも今回はそれでも改善出来ないで延長して飲食店の皆様や、納入業者に大変な思いをさせているのです。その最中に更にこの苦しみを延長させてしまいました。偉そうに答えるのではなく、本当に申し訳ないという態度が必要なのではないでしょうか。飲食店も大変ですが、日頃の憂さ晴らすためや友人との大切な楽しみを無慈悲な時間制限で取り締まってきた中での緊急事態宣言の延長です。この間、協力してきた人達にとっても、これ以上延長されることは大変で、今度ばかりは協力できないと思ってる人達も沢山います。そんな時、突然のようにオーストラリアのソフトボールチームが日本に上陸しました。オリンッピクの選手村では、酒類の持ち込みがOKで本当に出来るのでしょうか。もっと訳の分からないことはコンドームまで用意されているようです。「国民の命と健康を守る」と口では言い国民の楽しみをこれだけ奪っておきながら、オリンピック・パラリンピックの選手達にはお酒とコンドームを自由に使わせるというやり方に、こんな素晴らしい人達のいる日本の国民の理解が得られると思っているのでしょうか。「人類がコロナに打ち勝った証」どころか「福島原発はアンダーコントロール」と言った安倍さんと全く一緒ですヨ。
2021年6月4日
医学博士・歯科医師 林 春二