2021.07.09 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

静岡県で起きた大雨による土砂災害により多くの方々が被災されました。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りすると共にご遺族の方々に心からお悔やみ申し上げます。また、未だ安否が不明の方もいらっしゃいます。心からの無事を祈っております。

先週の放送でも災害の恐れがあるため、どうぞお気をつけて下さいと心配をしておりましたが、テレビで報道されている土石流(どせきりゅう)の凄まじさを見ると、改めて自然の猛威の前に私たち人間は成すすべがありません。しかし、一部では「土盛り」や「宅地開発」など人災的な問題も指摘されており、万が一そのようなことが原因となれば、被災された方の悲しみや悔しさは計り知れないでしょう。私も静岡県にはハロアルの仲間でもあり、大学からの旧友がいます。早朝、心配になり連絡をするとすでに自宅は床下浸水が始まり、ポンプを出して水をくみ上げている最中でした。幸い無事でおりましたが、「信じられないくらい雨が降っているよ」と言っていました。

また、この災害は海外でも大きく報道され、私たちハロアルが支援するフィリピンからは、マニラチームの代表リッキー氏から「静岡県の人達の安全を祈っています。」とメッセージをいただきました。今、多くの消防や警察、自衛隊の方々が懸命な救助作業を行っています。二次災害の恐れや暑さの中、彼らの必死の姿を見ると本当に頭が下がります。くれぐれも安全にはお気をつけてください。

しかし、祐介先生。今回のオリンピックは「復興五輪」と銘打っていましたね。そして「おもてなし」から始まり今では「コロナに打ち勝った証」などと言っています。

私は政治とオリンピックはあくまでも別に考えるべきだとは思いますが、東日本大震災や西日本豪雨の被害の傷もまだ言えず、そして今回の豪雨、現在は島根や広島でも被害が出ている中、平和の祭典と言われるこのオリンピックをどうしても手放しでは喜べず、ましてや、コロナ禍で新たに東京では緊急事態宣言が来月末まで延長され、無観客での開催がささやかれる中、五輪ファミリー、五輪貴族は特別枠で会場に入れるとするならば、日本の国税を投入して行うこの大会はいったい誰のために行われるか甚だ疑問に思うのは私だけでしょうか。世界中のアスリートたちの素晴らしい競技姿は見る者たちに感動を与え、勇気を与えることは間違いありません。

だからこそ、受け入れると決定した日本の政府がもう少し明確で公平性のある対応を

早く国内外に示してほしいと思います。

これからまだ雨季が続きます。今後も各地で同じような豪雨に見舞われる可能性もあります。どうか皆さん早め早めの避難を心掛けましょう。

 

 

2021年7月8日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人