2021.07.30 林会長のお便り

祐介先生・牟田さんこんばんは。

暑い日が続きます。くれぐれも熱中症に気を付けてください。当院の患者さんが仕事中に熱中症になったときに仲間に助けてもらおうとしても体が動かないのだそうです。仲間がおかしいと気づいてくれて救急車を手配してくれたので一命をとりとめることが出来たと話してくれました。熱いこの時期は無理をしないで少し控えめに、というよりゆとりのある中でしてください。

多くの国民が開催を危ぶむ中で開催されたオリンピックは日本人アスリートの活躍が素晴らしいです。みんなが称賛していいと思います。大リーグでは大谷翔平選手も活躍しています。二刀流に反対する人も沢山いました。けれども結果を残すと評価はどんどん変わってしまいます。人の評価というものはそういうものです。

オリンピック選手の活躍が目立つに連れてコロナの新規感染者も増え続けて日本全体では1万人を超えてしまいました。こうなるとオリンピックを喜んでいいのか感染者の増加を悲しんだ方がいいのかわからなくなってしまいます。緊急事態宣言を出す一方でオリンピックを開催するというダブルスタンダードはこういうことになります。

緊急事態宣言も4回目となると緊張感もなくなってしまい、昼と言わず、夜も出歩いてしまう人も増えてしまいました。さらには国民の多くがオリンピックの再延長か中止を訴えているのに菅首相がはっきりと対応しなかったことに大きな問題があります。

そっちがその気なら、こっちも勝手にやるという最悪の行動パターンになっているからです。それはそうです。かわいいわが子の運動会やスポーツ大会だけでなく、音楽会などもことごとく我慢させられているのに、オリンピックはOKでは納得いくわけがありません。国民の意見は聞かないで政府のやり方を押し付け自分のやり方を絶対に曲げないことにも多くの国民が怒りを感じています。

コロナ感染者が初めて日本に広がり始めたころ、PCR検査を拡充させろという国民の声にも聞く耳を持ちませんでした。GO TOキャンペーンも感染者が増大しているのに誰が何と言おうとやるという姿勢で感染を日本中に広めてしまいました。

オリンピックにしてもそうです。組織委員会はバブル方式で完全にコントロールするから安全性に問題はないと言っていましたが、これも多くの人が想像した通り穴だらけでした。これまでのことを考えるとそんなことできるわけはないからです。これで国民をコントロールしようとしても無理です。お互いの信頼関係がいかに大切なのかということを象徴しているように思います。これらの原因は菅政権のやり方が問題なのです。そのために多くの国民が泣かされているのです。今後のことを考えるととても心配です。野党の質問に対してもいつも正面から答えないで、はぐらかした答弁は国民を侮辱しています。こういう政権には一発退場のレッドカードを突きつけましょう。

2021730

医学博士・歯科医師 林 春二