2021.09.03 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

パラリンピックが佳境に入ってきました。それにしても昨夜のサッカー、オマーン戦残念でした。私たちがこんなにスポーツに心が奪われるのは勝負が瞬間に決まることにあります。この感じは一瞬に咲いて(またた)く間に消えていく花火のように見た人の心に強い印象ところもよく似ています。その一瞬に全てを投げ打っているのが伝わってくるからなのでしょう何年にもわたって鍛え上げた体と技術で戦うのですからそれこそ火花が散るようでさながら武士が真剣勝負をしているようです。だからこそ勝っても負けても見ている人のを打つのではないでしょうかった選手の飛び上がらんばかりに喜ぶ姿、負けた選手の悲しみに満ちた涙に心が打たれるの

パラリンピックの前に行われたオリンピックで内村航平選手の鉄棒も、桃田賢斗選手のバドミントンの試合もそうでした。二人とも金メダル確実だと思われていただけにその一瞬はとても印象深いものでした。二人の負けが決まった時は夜空にパッと大輪の花が咲いたように広がるスターマインが静寂の世界に消ええていく時感じる切なさのように感じた人も多かったのではないでしょうか。この4年ズッとズッと期待されていた二人です。ほかの人は難しくてもこの二人の金メダルだけは確実だと思っていました。大きなアクシデントに会いながら奇跡的にカムバックしてきた二人です。今度のオリンピックは二人のためにあるような気さえしました。しかしどんなに立派な花火でも打ち上げたら消えるのが宿命です。すごいと思ったのは二人に対する批判めいた言葉はまったくと言っていいほど聞かれなかったことです。二人の実力がこんな程度のものでないことをみんなが知っているからでしょう。やり直しのきく勝負なら次は頑張ってもらえばいいですが、オリンピックの場合は4年先。何十年先までも力の落ちないアスリートもいますがそんな人はごく(まれ)です。選手生命はどんなに優れた人でも長くはありません。たとえは悪いですが花の命と同じです。アスリートの皆さんには気の毒ですが次のオリンピックは3年後です。気持ちを入れ替えて次の大会に備えてください。今までのように考えているとアッという間です。

そういう私たちもアスリートの皆さんと同じ時間を共有しています。アスリートの皆さんと同じような気持ちでことにあったたらきっとうまくいくはずです。アスリートの皆さんと私たちの違いはこの一瞬にかける真剣さだと思います。お互いに限りある命の中の一瞬を大切に頑張りましょう。

今、世の中はコロナ感染症との戦いの真っただ中です。緊急事態が発動されているところ、蔓延防止等重点措置が発動されているところもあります。それ以外のところでもコロナがなくなったわけではありません。アスリートの皆さんが練習に打ち込む気持ちで私たちもしっかり予防に徹しましょう。そして一日でも早く普通の生活ができるように頑張りましょう。今みなさんは国立競技場の中で戦っているアスリートなのです。

202193日 

 

医学博士・歯科医師 林 春二