2021.09.17 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

先週に続き今週はさらに秋らしくなりました。紅葉が始まるのは桜の木が一番早いのですがその桜の木は今まで深い緑色一色だったのに薄黄色、早いところでは赤みがさしてきました。山々の木々がきれいに紅葉するのも間もなくでしょう。

昨日初めて今年の秋の実り巨峰が届きました。送り主を見ると上田市に住んでいる松村先生からでした。大粒の立派なブドウでした。それよりうれしいのは今一緒に働いてくれている康二先生が小学校5年の時の校長先生からで、こうして連絡してくれるのは元気な証拠でそれもよかったです。大分高齢になられて今はあまり外に出られなくなってしまったようですが、奥さんを亡くしてからは一人で頑張っています。奥さんが亡くなってからのことでしたが、先生の自宅に訪問診療に行きました。男やもめですから散らかっていましたが時々ヘルパーさんが来てくれるということでそれなりでした。使うものはコタツの周り、座っている場所から手の届く範囲にあって生活するのに困らないように工夫してありました。しかし治療するには邪魔になり結構大変な思いをしたことを思い出します。

村松先生は私がPTAの副会長をしているときの校長先生でいい思い出ばかりです。ダルマさんのような体形のせいか、おおらかでコセコセしないところがなんとも好感が持てました。PTA活動で植木の手入れをしたり、会議の打ち合わせ、その後の懇親会がまた楽しかったことを思い出します。お世話するどころかお世話になった先生から、今年採れたてのブドウが届けられたのですから感激です。康二がお世話になった上にブドウまでいただいて恐縮しています。早速、電話すると何度呼びだしても出ません。何かあってはいけないと思い、娘さんが松本に住んでいるのでそちらに電話してブドウの御礼をしました。先生に電話をしたけれど出ないので、連絡をしてもらうようにお願いしました。高齢者はこういうことがよく起こります。そういう時どうしましょう。

私が患者の皆さんに「これから100年間頑張りましょう」と言っていることを覚えているでしょうか。何も考えない人は「そんなに生きられないよね」と思うかもしれません。そうじゃないんです。大切なのはこれから100年生きるのにどうしたらいいかということを考えて欲しいんです。体は日増しに弱くなっていきます。そうしたらその人を支えてくれる人をどうするかということです。お金があれば施設に入ったらいいかもしれません。しかし子供がなくてお金もそんなに沢山なかったとしたらどうしましょう。外出にも車が必要になります。それなのに運転もできなくなります。ともかく福祉が充実していなければ、年をとったらどうにもなりません。それでも子供がいればしばらくはどうにかなるかもしれませんが、子供には子供の生活があるのです。自分の有り金を全部親にかけるわけにはいかないでしょう。さあ皆さん考えてください。皆さんがこれから100年生きるために、公的支援が必要になります。今の政治家にこのまま任せておいていいのでしょうか。

                         2021917 

 

医学博士・歯科医師 林 春二