2021.10.22 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さん、こんばんは

 

衆議院が解散となり、いよいよ選挙戦が始まりました。様々な候補者、各党が色々な政策を訴えていますが、まさにこの先の未来、日本丸が沈没するのか(いな)かは私たち国民の1票、あなたの1票で決まります。

私は日ごろから折を見て子供たちに政治の話しをします。そして選挙がいかに大切かを教えるため小さい頃から市議、県議を問わず投票所には必ず家族全員で行ってきました。しかし、先週の放送でも祐介先生が言っていましたが、私も若い時にはなかなか政治に興味を持たず、自分の目の前の世界だけが全てのように生活をしていました。

そんな私が親になり、これから子供たちに託す未来を真剣に考えるようになると、いかに私たちの代表を選ぶということが大切かを日々感じています。今、一部の若者の政治離れが言われていますが、それは若者に限ってだけではありません。

先日、私は来年選挙権を持つ息子に議員を選び投票することがなぜ大切かを話しました。色々な意見があると思いますが、私が最も大切だと思うこと、それは、選挙は「私たちの自由を決める」からです。すなわち「法律」です。国会は私たちの生命や財産、そして自由を(つかさど)る「法律」を作ることができる唯一の立法機関であり、極論から言えば法律は私たちを守り保障する反面、自由を奪い、生きる権利「命」を奪うこともできます。その代表者を選ぶ唯一の方法が選挙なのですから、私たちの運命をゆだねるために、より真剣に考えなければなりません。先週、祐介先生もなんとか選挙への関心をあげるために「白票でもいいから選挙に行こう」と呼び掛けていましたね。その気持ちはとても分かりますが、私は「白票」という意思表示は残念ながら全く意味がないと思っています。白票は政治的には全くの無意味で、むしろ投票率だけは上がりますが結果、組織票が強い候補者を助けることになります。勿論、無効票なわけですから、たとえ「投票したい人がいない」という意思があってもそれが反映されるわけではありません。それでも「行かないよりはまし」という意見もありますが、現実は選挙に行ってわざわざ「無効」になる票を入れて何かが変わるとは思えません。ではどうするか。政治も詳しくない、誰に入れれば良いかわからない、そんな時はやはり、今自分が一番困っている事、直結している事から考えて、自分が望む事と「違う事」を言っている党、候補者を消していく「消去法」しかありません。これは立派な選択権の一つです。はっきり言います。ドラマに出てくるスーパーヒーローのような政治家はいません。白票の意味を真剣に受け止める政治家は絶対にいません。衆議院選挙は原則4年に一度です。つまり私たちのこれからの約1500日を任せることができる人を自分たちで選ばなくてはならないのです。選べない場合はまずは消しましょう。そして自らの1票を投じた政治に関心を持ち、注意して監視しあうのです。まだ日にちはあります。白票でなくまず1票を! 

 

20211022日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会  団長 関口敬人