2021.11.05 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さん、そして加藤先生、こんばんは

 

今日はなんと加藤がゲストですね。

私たち3人は大学時代からの友人で、18歳から出会ってかれこれ30年の付き合いになるでしょうか。今日はゲストも同級生ですのでお手紙の呼称もいつもの調子で呼ばせていただきます。しかしこうやって祐介の番組に加藤が出て、そして私がお手紙を送る日が来るとは、誰が予想していたでしょうね。しかもそれが番組900回という節目の日というのですから、何やら不思議な気持ちにもなります。

30年前、私たちは長野県の小さな町に同じ志を持ちながら出会いました。お互いの出会いは鮮烈に覚えていますが、私が初めて加藤との出会いで今でも忘れられないのがカップラーメンでしょうね。私がある日加藤のアパートに行ったとき、カップラーメンを食べるためにお湯をくれと言いました。すると加藤はおもむろに水道からのお湯をそのまま沸かさずカップラーメンに入れたのです。私は思わず、「おい、沸かさないのか?」と尋ねると「だってこれお湯じゃん」と平然と答えたのを今でも忘れられません。

私は生まれて初めて水道のお湯をそのまま使う人間に出会いましたが、不思議と納得させられ、今思うとあの時から加藤の一言、一言はあまり中身がなくても、なぜか人をその気にさせる説得力を持っていたのでしょうね。

しかし、祐介、加藤、知っていますか?人間が80年という人生においてどれほどの人達に出会い、接点を持ち、生きていくか。私たち人間は人生において何らかの関係を持つ人がおよそ3万人と言われ、そのうち親しく会話をする人間が300人、友達と呼ぶ人間が30人、そして真の友と呼べる人間は3人と言われています。

今、コロナ禍で私たちのハロアルは現地活動を延期していますが、私が17年間この活動をやり続けられたのも人生の中で奇跡的に出会った仲間たちのおかげだと思います。

祐介が私や加藤をこのボランティアに誘い、そして岡山の木本先生、千葉の井橋先生、と共に叱咤激励しながら共に歩き続けて来ました。加藤が一時心の病に倒れハロアルのボランティアに参加ができなかった時、私は会長林先生に相談しました。その時、林先生は一言、「加藤先生みたいな人物が必ず関口にも祐介にも必要になる。だから彼が戻るまで待ち続けよう。」とおっしゃいました。私はその時いまいちその意味が分かりませんでしたが、会長の言いつけなので仕方なく握った拳を緩めたのを覚えています。

しかしあれからようやく加藤も復活してくれ、未だに林先生のお言葉の意味が分かりませんが、こうしてみんなでまた歩ける喜びは何ものにも変えることはできません。

そして明日はなんと私の地元栃木県那須で2年ぶりの勉強会が開かれ、お二人をはじめ多くの方が参加してくれます。私たちもコロナ対策を万全にして準備していますので明日はみんなで楽しく、厳しく、勉強会をやりましょう!!

 

2021115日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人