2021.11.19 林会長のお便り

祐介先生・牟田さんこんばんは。

秋もめっきり深まり、各地から紅葉の便りが溢れています。その土地各々の趣があってとても素晴らしいです。ローカル線の旅、ポツンと一軒家など行ったことのない風景や人情に触れることができ楽しめます。今週に入って日本維新の会の新人議員がたった1日しかないのに100万円の調査費が支給されることの疑問を打上(うちあ)かけてくれました。

給料の方は日割りで計算されるのに調査費については1日でも満額の100万円が支給され、しかも領収書の提出もいらないという、内容が訳のわからないお金になっていて受け取る政治家以外はわからないお金です。会社に勤務したことのある人からすれば全くおかしなことです。この件については過去にも問題になったけれどその都度、政治家の口から個人情報だからニュースソースの領収書はもらえないというような、話がありましたが私だって同じです。誰と会ったかとか誰々が言っていたなどということを第三者に言ったら信用がなくなってしまいます。政治家だけが特別なんて言うことはないのです。それより今回のような問題が取り上げられるのはむしろ政治家の皆さんの言っていることをやっていることに不信感があると言うことだと思います。この不信感を拭い去るのは、国会議員の先生方しかありません。皆さんが国民に信用され、信用されるにはどうしたらいいのでしょうか?しっかり考えてください。

皆さん自分の家の周りに新しい工場が出来ているでしょうか。アベノミクスの最大の問題点は企業努力しかないでも円安になって為替差額が生じ、大きな利益が出たのに加えて、正規雇用者を減らし非正規雇用に切り替えた為、更に大きな利益になりました。そこで生じた利益を企業の設備投資に回してくれたら良かったのに内部(ないぶ)留保(りゅうほ)してしまい、気がついて見たら450兆円もの内部留保になってしまいました。そしてその間の会社員の給料は上がるどころか下がってOCDEでは最低賃金になっているのです。今回のコロナ禍で人流を止められ、飲食店では酒の提供を止められ、四苦八苦しているのに、この人達の支援金は「何だ、かんだ」と難癖付(なんくせつ)けて結局は出さずじまい。ところが今回の衆議院議員選挙では、菅首相の不人気とコロナ禍、国民の反対を押し切って開催してしまったオリンピック・パラリンピック、地元の市長選では自分の推薦した候補者が野党連合の候補者に敗れるということが重なって、政権交代が起こるのではないか・・・・という期待さえ抱かせてしまいました。選挙の方は相変わらず低投票率も重なって、自民・公明両党が過半数を占拠する結果となってしまいましたが、改革を掲げる日本維新の会の躍進によって、文書費の不自然さが露呈するというおまけのような発見がありました。自分達国会議員の皆さんは、誰が聞いても勝手すぎる手当を受け取りながら、死活(しかつ)問題(もんだい)になっている人達の苦しみには、さっぱり手当をしないでいられる人柄には不信感が湧きます。

政治家は国民の命と財産を守ってくれるものではないのでしょうか・・・・。

20211119

 

医学博士・歯科医師 林 春二