2021.12.03 林会長のお便り

祐介先生・牟田さんこんばんは。

 いよいよ師走です。昨年、今年と2年にわたりコロナ感染症に襲われ大変な日を送りました。それぞれの皆様が大変な思いをしたことでしょう。いつの間にか感染者が激減し、様々な規制がなくなり気分も高まってきました。つい最近のことですが、久し振りに私の飼い主さんとラーメン店に入りました。数名のグループが先客として席についていましたが、その中の一人が大声で話しているのです。酒も少し入っているようでした。何もそんなに大きな声を出さなくてもよさそうなものを、気になって仕方ありません。しかも時が経つにつれ声は大きくなります。他のテーブルの人の顔にも明らかに迷惑そうな感じがしました。私は一刻も早く静かになってくれるようにと祈りました。

私達ハローアルソンフィリピン医療ボランティアでは、ボランティアをする人達にいくつかのお願いをします。気づいていないかもしれませんが、よく考えるとボランティアをする前にボランティアをしてもらっているのです。ハブラシ、タオル、石鹸などを沢山の皆様からボランティアしてもらって初めてボランティアが出来ること、そして私達の活動を喜んで受け入れてくれる人達がいてくれること、活動に当たっては様々な手伝いをしてもらって活動がスムーズに行なえることを忘れないでもらいたいです。そう考えたら周りの人に迷惑などかけられるはずがありません。忙しさのあまり、つい命令口調にならないように細心の注意をしてます。命令された人の親族が沢山の支援をしてくれているかも知れません。その人に向かって命令など出来ようはずがありません。ボランティアは義務でやっている訳ではありません。いろいろな事情を乗り越えて協力してくれるのですからそれだけでも感謝です。どんなに自分の意に沿わなくてもボランティアの味方です。決して相手を責めてはいけません。ボランティアに協力してくれたのに、あぁでもない、こうでもないと言われたのでは面白くありません。これからしっかり協力したいと思っていても、こんなことならやめようと思われてしまいます。

仕事をお願いする人は、既に何回かボランティアをやっていてその人よりは知っていることが多いかもしれません。初めての人にとっては全てが知らないことだらけで不安でいっぱいなはずです。むしろ「一緒にやりましょう」と優しく言ってもらいたいのです。それでもうまく行かないことや失敗することがあります。そんな時「どうしてそんなことやったの!」と責めるのではなく、「ごめんね。もっとちゃんと説明すれば良かったわね」と、優しく包み込むように言って欲しいです。その人はこのボランティアは初めてかもしれませんが、私達よりずっと大きな力を持っている人かもしれません。それが言い方一つでこのボランティアに魅力を持ってもらえなかったら、そちらの方がズーッと大きな損失になります。普段の生活でも同じことが言えます。相手から喜ばれる人になるために、相手のことを常に優先してやる人になりましょう。

 

2021123

 

医学博士・歯科医師 林 春二