2022.05.27 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 こちら信州は梅雨に入ったかと思うほど雨の日が多くなり、ひと雨ごとに木々の緑が増して心が躍ります。私はいつものように、植木の手入れや芝の手入れに追われる日々が続いています。

昨年の今頃もそうでしたが、コロナにかからないのは人に触れないことが一番の予防法で、ソーシャルディスタンスが叫ばれていました。

私の町は有名な観光地のすぐ西隣にある小さな町です。北に標高2568メートルの浅間山を抱き、頂上から南に下がってくる南斜面の途中にあります。活火山ですから頂上付近は全く木がありません。その木のない山の斜面を下りきる、川でいえば三角(さんかく)()というようなロケーションで標高1000メートルから800メートルにかけて、大企業のシチズンやNMBの精密工場があったり、町の中心から少し外に出るとレタスやキャベツの畑が広がり、所々に戦後開拓されなかった所が別荘地になっています。

 軽井沢の別荘地は世界でも有名ですが、大きな木々に囲まれ、浅間の湧水の影響もあって想像以上に湿気が多いですが、私の町は日当たりがいいせいかスッキリさわやかで湿気に悩まされるどころか、雨の少ない年には芝生に水をまかないと枯れてしまうほどです。では暑いのかというと窓を開けておけばさわやかな涼風が流れてくれ、うたた寝などしようものなら風邪を引いてしまうほどです。とてもさわやかで暮らしやすい町で東京にも近いことから、最近は移住者も増えて長野県の中では唯一の人口が増加している町になっています。それでも人口たった16千人の町ですから、人口密度は極めて低く、ソーシャルディスタンス2メートルどころか100メートルはとれるほどです。ですから、昨年の今頃も都会の方、家に閉じ込められていないで私の町に来てのびのびとして欲しいと呼びかけましたね。それから1年が過ぎ、コロナは安定しましたが今度はロシアがウクライナに侵攻した影響で物価が上がり、大変な1年になってしまいそうです。一難去ってまた一難とはこのことでしょう。

 この戦争を通して軍備を増強し、あわよくば他国を先制攻撃しようという人が出ていることがとても心配です。この25年間日本の経済はデフレにデフレを続け、国民の所得の中央値は500万円から400万円と100万円も下がって購買力は低下し続けています。この中に民主党政権の3年間も含まれていますが、その他の22年間は自民党政権ですから、自民党の経済政策が完全に間違っていた責任は大きいと思います。そこにもってきて、軍備費を増強するというのですから、そのお金をどこから持ってくるのでしょうか。プライマリーバランスを考えるのではなく、消費税を廃止して積極財政で国民の生活をこれ以上圧迫させないで経済を好転し、今までの遅れを取り戻して欲しいです。

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医学博士・歯科医師 林 春二