2022.06.10 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 気候が変ですね。5月に真夏日があったり、6月に入っているのに4月の気温になったりと。ヒョーが降るとニワトリの玉子大だったり、異常が多すぎます。これも全て温暖化の影響なのでしょうか。

地球温暖化の原因がCO₂によるところが大きいと言われ、世界中がCO₂削減をしているのに、ウクライナ・ロシア戦争はCO₂を削減するどころかこれ以上は出せないというほど出しています。戦場は使える建物をかたっぱしから破壊し、火の手を上げ、その砲弾を発射する戦車は黒煙を思いきりはき出して走り回っています。工場も手あたり次第に攻撃するから有害ガスも尋常な量ではないでしょう。なんでもない環境を破壊し、この世でこれ以上大切なものはないという「命」さえ奪ってしまうのが戦争です。

ウクライナが何もしてないのにロシアに急に攻め込まれたということで国会決議までしてロシアを責めていましたが、そんなことはないような気がします。戦争の発端は何があったか判りませんが、力づくで攻め込んだロシアに問題があることは口をはさむ余地はありません。ロシアはただちに武力を中止してテーブルに付くべきです。

ところが停止するどころか224日の開戦時より更に悪化し、両国の死者は日増しに増えています。どこの国でも、いいので一日も早く仲裁に入って欲しいです。なのに全く進展がありません。むしろこの戦争をあおるようにウクライナに武器の支援が続けられていますので、ここしばらくは終わらないでしょう。

この戦争はウクライナとロシアにとって、とても不幸だと思いますが、戦争が100日を超えてくると世界中の穀物や天然ガス、石油などが不足し、沢山の国にダメージを与えはじめています。特にアフリカ諸国にとってウクライナの小麦は生命線になっています。こういうことを考えると、戦争は当事者にとって不幸なだけではなく、世界中の国々に影響を与えてしまいます。更にこれから生まれてくる人にとってもこの戦争で失われた自然環境が大きな問題になるでしょう。

今生きている人達のほとんどの人は緑豊かな木々に囲まれ、美しい空と海に恵まれた地球に住むことが出来たと思います。しかし一度戦いが始まるとその美しい全てのものが失われ、無残な姿になってしまいます。しかも復興するためにどれ位のお金がかかるのかわかりません。もしその半分でも、今ある環境に投資したらどれほど大きな幸せを私達に届けてくれるでしょうか。

どんなことがあっても戦いで解決することを選んではいけません。そのためにことばがあり、心があるのだと思います。まちがっても自ら敵を作るようなことがないようにすべきだと思います。

私達ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに関る人達は常に相手を思いやって誰からも感謝される人になるためにさらに謙虚になりましょう。

 2022610

医学博士・歯科医師 林 春二