2022.07.08 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

いよいよ明後日710日、日曜日は第26回参議院選挙が行われます。

どのような結果になっているでしょうか。あと二日後には日本の未来を担う片翼(かたよく)が決まりますが、コロナ禍の中、疲弊した経済再生はもとより、ロシアのウクライナへの武力侵攻を発端にした物価高騰や我が国の安全保障や改憲。それだけではありませんね。超超高齢化社会に対する社会福祉の在り方や医療費、少子化問題や子供教育、そして40年以上解決できない北朝鮮による拉致問題。日本が抱える問題は山積(さんせき)されています。

今の私たち、そしてこれからの未来ある子供たちのために、私たちが自らの意志を選挙という形で示さなければ決して何も変わりません。今の与党政治で本当に良いのか、

それとも野党や各党の公約が果たしてこの日本を救うのか、一人ひとりが関心を持ち、

1票を投じましょう。

私も日曜日には初めて18歳で選挙権を持つ長男と選挙に行きます。先日私は息子に

「必ず一緒に選挙に行くんだぞ」と窘め(たしなめ)ました。しかし新聞もろくに読まない息子がいったい何を基準に投票するか正直不安です。しかし、18歳には18歳なりの考えや価値観があり、それも一つの正しい民意と考えれば若者たちの1票こそがこれからとても大切になります。そんな中、昨日報道である高校3年生の女子生徒が参院選の仕組みを

 

説明するポスターを自作し校内に張り出したところ、教員から「政治活動だ」と指摘され、はがすことになったそうです。その後、学校側は生徒に謝罪し張り出しを認めたそうですが、私も時折息子に、「学校で選挙のことを話し合ったりするのか」や「今回のロシアのウクライナへの侵攻について先生はどんな事を言っている?」とか、「拉致問題については?」などと今の政治や社会情勢について学校ではどんな話をしているのか尋ねることがあります。しかし、決まって息子は「いや、特に何もないよ」と言うばかりです。教育基本法で定められていることは理解しますが、学校では選挙の仕組みは学べても、今彼らが生きる現実的な政治の生の声を学ぶことはできません。政治にはいわゆる全員が賛同する客観的な1つの正解は存在しません。様々な思想、価値観、概念を織り交ぜながら各々が判断し、1票の重みを考えて行動します。すなわち、答えを探すような教育という現場では決して学べない、これから18歳の若者たちが大人社会に飛び込んだ時に感じるリアリズムこそが鍵になるのです。ですから一日の大半を過ごす学校という空間にもっと若者が政治に興味をもつような仕組みや授業こそが必要なのではないでしょうか。家庭内での会話や親の思想などは単なるきっかけであり、同じ不安を抱え同じように将来に夢を見る同世代との会話の中でこそ、本当の興味がわくと思うのですがどうでしょう。とはいえ、いよいよ選挙です。是非私たちの声を国政に届けましょう。

202278日ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長関口敬人