2022.07.15  関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

参院選も終わりこれから約3年間は大きな国政選挙はありません。

このコロナ禍において様々な問題を抱える中、向こう3年間の日本の未来を担う片翼が決定しました。今回の投票率は52.05%、前回より3.25ポイント上がったものの、過去4番目の低さだそうです。私はその日18歳となり選挙権を得た息子と二人で投票会場に行きました。私は息子に「選挙は日本国民一人ひとりの意志を示す場であるから、親子たりとてお前の考えで投票しなさい。」と言いました。人生初めての国政選挙に緊張していたせいか、候補者名、そして比例区の党名をそれぞれ書くわけですが、私の後ろにつき、おどおどしながら書く姿がとても印象的でした。

結果は皆さんご存知の通りですが、何といってもこの選挙期間中に安倍元総理が銃撃され凶弾に倒れたのは本当にショッキングな事件でした。この日本でこんなことが起きるなんて、と誰もが思ったに違いありません。

連日安倍元総理のこれまでに対し様々な意見が報道されています。そして多くの功罪にもそれぞれの見方があります。しかし、まずは道半ばで倒れ、そして最愛の人を亡くされたご家族に対し心からの哀悼の意を捧げます。

今、世論では昨日政府が決めた安倍元総理の国葬への関心が高まっているようです。

祐介先生はどう思うでしょうか。

反対派の多くは国費を使うことや現職時の虚偽答弁、モリカケ問題などを上げ、死は悼みつつも冷静に判断するべきだ、ということでしょうか。

私の個人的意見はたとえこのような事態になったとしても政府はしっかりと過去の問題の追及を明白にし、国民にきちんと説明すべきです。

しかし、安倍元総理がこの国に築き上げた「功」の部分、特にあまり広く報道されない対外交面においてはもっと評価を受け、私たちも感謝をするべきだと思います。

それを物語っているのが、今回この訃報に際し、259の国、地域、国際機関から2千を超える弔意が寄せられ、米国、フランスなど各国の大統領、首相が追悼し、インドやブラジルなどは国を挙げて喪に服してくれました。正直、これほどまでに世界から惜しまれた政治家がいたでしょうか。

賛否はあっても世界の中の日本を築いたのは紛れもなく安倍元総理です。そして各国からの弔問を国として受け入れるにはやはり国葬こそが礼儀となると思うのですが。

しかし、本当にこれからは国内だけではなく世界的にも大変だと思います。

日本はこれで世界と渡り合える政治家を失い、世界もまた各国を繋ぎ合わせることができる政治家を失いました。

 

 

2022715日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人