2022.08.05 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

祐介先生!新潟県、山形県がとんでもないことになってしまいました。

二日前から降り続いた大雨によって山形県を流れる最上川、新潟県を流れる荒川が氾濫し、土砂災害や家屋の浸水被害、そしてあなたが感動していたあの広大な田園風景が、一気に濁流に飲み込まれてしまいました。

被害にあわれた皆さんに心からお見舞い申し上げます。しかし、まだまだ不安定な天気が続きます。今後も是非お気を付けになってください。

実は私は来週のお休みに、まさに今テレビで報道されている新潟県関川村に鮎釣りに行く予定でした。ここは祐介先生が鮎釣りデビューをした所で、私も長年通っていましたが、いつも宿泊する宿の方から「とうてい1週間では回復できない」と連絡があり、現地の写真や動画が送られてきたばかりでした。流木や土砂が凄まじい勢いで流れ、土砂が家屋を押しつぶし、車が横転している様子を見ると、自分も毎年訪れている村だけに本当に胸が痛くなりました。また、石川県、滋賀県でも河川の氾濫がありました。

ここ数年この時期になると毎年どこかでこのような災害が発生します。私は専門家ではありませんので、確かなことは言えませんが、日本は約70%が山岳地帯で多くの森林に沢山の河川が存在しています。実は以前、毎年秋の恒例でもあるキノコ狩りに行った時のことです。福島県や群馬県との県境の奥地に行くのですが、山を登るとそこには突然見渡す限りの太陽光発電のパネルが設置されていました。そこだけではありません。最近、私の地元那須でも山々の中に所々同じようなパネルが沢山設置されています。

その時一緒にキノコ狩りに行っていた友人のお父さんが言っていました。

「日本人は古くから自然と共に生きて来た。特に山の恵み、川の恵みにあやかり命を繋いできた。しかし、今こんなに木々を伐採し、せっかく年百年もかけて大切にしてきた山を壊したらいつか神様のバチがあたる。」

私は最近全国で発生する土砂災害が単に豪雨がもたらすものだけではなく、様々な理由で破壊された森林にも影響があると思いますが、祐介先生はどう思うでしょうか。

これからお盆の休日を迎えるにあたって、被害にあわれた地域の皆さんは本当に大変だと思います。是非、お体にはお気をつけください。

さて、私たちハローアルソンでは現在コロナ禍のため現地活動が延期となっておりますが、いよいよ来年度、もしくはこれからの新しい活動の形を作るべく、現地チームと協議を進めていくことになりました。詳細はこれから随時ご報告いたしますが、コロナに負けず、色々な知恵を寄せ合って頑張っていこうと思います。

祐介先生、昨日は沖縄の歯科衛生士さんから物資の協力のご連絡を頂きました。

 

全国に私たちの活動の復活を期待している方が沢山います。しっかり頑張っていきましょう。

 

202285日ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長関口敬人