2022.09.02 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 朝夕めっきり涼しくなり、こちらはむしろ寒さを感じる程です。テレビでは安倍元総理大臣の国葬や旧統一教会と関りをもってきた政治家の問題を見聞する機会が多くなりました。思想、宗教の信仰は自由ですから、本人の好みの考えでいいと思いますが、旧統一教会が問題にされているのは、反社会的な活動をしている団体だからです。信仰を隠れ蓑にして、先租の霊を救うということで高額な壺を買わされたり、誤解を招くような教え、その中には有無を言わせず結婚を強要する集団結婚などによって社会的な問題を起こしているからです。こういうオカルト集団が国の政治に影響力を持つと一方的な考えが国民全体に影響してしまいますので、憲法では様々な考え方を保障しています。政党についても全く同じで、右を向けと言ったら右、左を向けと言ったら全員が左を向かなければならないことはありません。ですから、今問題になっている安倍元総理の「国葬」についても、政府が閣議で決めたから「全員が従がえ」というようにはならないのです。だからこそ政府も全員が同一時刻に黙祷をすることは強要しない、学校に半旗を掲揚するのは望まないなどと国民に強要しない曖昧な表現をするようになったのだと思います。これでは首尾一貫性がありません。

 私達が今やっているハローアルソン・フィリピン医療ボランティアとの大きな違いはここにあります。参加者はもとより、役員の中であっても全てが全員一致することなどありません。その都度話し合って練り直して参加者が気持ちよく、参加して良かったと思ってもらえるように運営しているのです。

 国会だって基本的には私達の団体と違うはずありません。選挙で国会議員が決まり、その国会議員の中から総理大臣が決まります。必ず多数党の中から総理大臣が選ばれる訳ではなく、少数政党から総理大臣になった人も数多くいます。日本のように議会制民主主義の国では国民から選ばれた国会議員が国会で審議して、国民が幸せになるような政策を決めることになっているからです。これが安倍政権の頃から多数党の一方的な数の力で政治が動かされるようになってしまい、国会が軽視されるようになってしまいました。少数者の意見を全く聞いてもらえないようになって国会が軽視されるようになっているのです。その張本人の国葬ですから「国葬反対者」の数が勝ってしまったのが現状です。

 それでは今夜の歯の一口メモです。

ここ2年コロナで大変な時間を過しました。しかし、この間皆様は手洗い、ウガイなどを徹底したおかげで、インフルエンザの流行もおさえられました。これは口の中が以前より清潔に保たれていたということです。さらに歯と歯肉をしっかり磨いて口の中の健康を保って訳のわからない細菌やウイルスに負けない丈夫な身体を作って下さい。健康に勝る宝なしでしょう。

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医学博士・歯科医師 林 春二