祐介先生、牟田さんこんばんは
新型コロナウイルス感染拡大によって2020年東京オリンピック・パラリンピックは延期となりましたが、2021年7月、1年の時を経て開催されたオリンピック・パラリンピックで、私たちは世界中のアスリートたちの弛まぬ努力と、どんな時でも諦めない姿に多くの人が感動しました。開催の是非については様々な意見がありましたが選手たちは本当に素晴らしい活躍をしてくれたと思います。
しかし今、その東京オリンピックの運営や契約に対して不正を働いた会社や人間が次々と明るみに出てきていますね。私はその一報を聞いて「やっぱりこういう輩はどんな世界にもいるものだな。」と正直あまり驚きませんでした。自分たちの名誉、利権、
儲けのために様々な画策をし、言葉巧みに人をだまし、権力に溺れ、権力になびく人間は大なり小なりどこの世界にも存在します。
私は報道ベースでしか判断できませんが、もしこの東京オリンピック・パラリンピックに関する賄賂や不正が真実とするならば、それに関わった関係者たちは「恥」をしるべきです。そしてまず、選手たちそしてそれを支える全ての人達に謝罪するべきです。
私の個人の意見ですが、現在のオリンピックはそれが持つ当初の理念から完全にかけ離れた位置にあるでしょう。年々政治的になり、商業的になる中で、スポーツを通じて子供たちへの教育と真の国際平和という崇高な理念はもはや失われています。
しかし、一つの勝利、一つの記録、そしてメダルを目指す選手たちの思いは決して色あせず、その姿を世界中の子供たちが憧れ、多くの人達がスポーツの素晴らしさを感じることは紛れもない事実です。その本来ならば素晴らしい意味を持つ大会にこのような人間が関わり、一部の会社が恩恵を受ける不正は断じて許すことはできず、東京地検特捜部はどんな圧力にも屈せず追求して欲しいと願います。
祐介先生、だいだい、賞金目当てではないにしてもオリンピックに人生をかけて挑む選手たちが日本では金メダルで500万円、パラリンピックに至ってはなぜか金額が下がって300万円。それなのに選手たちの活躍によって様々な恩恵を受ける企業が不正を働き何千万、何億円の利益を得るような日本の悪しき腐った社会構造はおかしいと思うのは私だけでしょうか。勿論、選手と企業間のWIN-WINの関係は理解します。
しかし、今一番報道され、実名がでている元電通専務高橋容疑者、紳士服大手AOKIホールディングス、出版社KADOKAWAなどの関係者たち!あなた達は胸を張って未来のアスリートを目指している子供たちの目を見ることができるか!
夢を追い必死に困難に立ち向かい、障害を負っても尚立ち向かっている選手のためにも必ず真相を明らかにし、法の裁きが下ることを望みます。
2022年9月9日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人