祐介先生、牟田さんこんばんは。
いつだったか千曲川のスケッチで有名な藤村が、若かりし頃学校の先生をしていた小諸市にある老人ホームの診療に行った時のことでした。田んぼの稲が成長して田んぼの水が隠れるようになった頃のことです。風が見えるのです。押しては引く波のように稲がなびきます。まるで音が聞こえてくるわけでもないのにザァー、ザァーと音を立てているかのようでした。その時にもこの番組に風達の追いかけっこのようだったことを報告しました。
今朝、庭の芝生の上に落ちている落葉を掃除していた時のことです。芝庭の西端のところにブルーベリーの木が5~6本植えてあります。花は白いスズランのようでとても可愛らしく、夏には紫色の実を沢山つけてくれます。そのまま食べても美味いですし、ジャムにしてもとても質のよいジャムになります。ブルーベリーは味がいいだけでなく目にもよいとされていますので、リスナーの皆様もハチ植でも出来ますから楽しんで下さい。そのブルーベリーの小さな葉が落葉のシャワーのように落ちるのです。風に吹かれた訳でもないのにヒラヒラヒラと落ちてくるわけではなく、シャーとまるでシャワーのようにです。こんな光景見たことがないので本当に感動しました。この一週間毎日3~40分は落ち葉拾いをしていたご褒美のようで本当に夢のような一時でした。
ここ数日の間に、先日降った浅間山の雪もすっかり消え、山肌を赤く染めとてもきれいです。今回の雪がちょうど3度目でしたから、いつ里に雪が降ってもおかしくありません。こちらでは「浅間山に3度雪が降ると里にも雪が降る」といういい伝えがあります。いい伝えと言えば皆さんはJアラートについてどんな風に考えていますか。私は全くこんなアラート必要ないと思います。どんなに鳴らしたところでこちらは地下鉄もなければ堅固な建物もありませんから逃げる場所なんか全くありません。それなのにアラートを鳴らして心配してどうしたいのでしょうか。日本中どこにいてもほとんど同じだと思います。こんなアラート鳴らすよりミサイル発射を続ける北朝鮮と対立するのではなく話し合ってもらいたいです。目には目を、歯には歯をという対立はやがて戦いになります。「窮鼠猫を噛む」という言葉があります。とことん追いつめられるととんだシッペ返しを受けることがあります。イジメッコとイジメラレッコと同じです。どんなに道理で解決しようとしても、どうにもならない相性というものがありますから、ほどほどにするのがいいと思います。
私が今朝見た落ち葉のようにサラサラと落ちるのではなく、シャーと落ちたからといって誰に責任がある訳でもありません。そういう時があるということです。
今夜の歯の一口メモ
若い人にはわからないかもしれませんが、年をとると食べ物のうまさが身にしみます。歯と歯肉をしっかり磨いて口の中の健康を保ちましょう。
2022年11月11日
医学博士・歯科医師 林 春二