祐介先生、牟田さんこんばんは。
先日のサッカーワールドカップで優勝候補の一角を担うドイツに2:1で快勝してくれた日本チームに心からの拍手を送りたいと思います。ピッチに出ている11名と監督の支持による一糸乱れない戦いぶりは映画のようでとても素晴らしいゲームでした。ここ数年、日本代表の実力は高くなっていてとても期待が持てます。
前回ロシア大会の時はベルギーに前半2点リードで折り返したにもかかわらず、後半最終的には3点取られて悔しい逆転負けでした。あの時の脱力感はとても口には出せないほどでした。今回はドイツにペナルティゴールで前半の内に1点取られましたが、後半になって途中出場した堂安の同点ゴール。この時点でうまくいくと、勝つんじゃないかと期待を持たせてもらいました。続いて浅野が抜け出し、1点を奪取して2:1の目のさめるような勝利でした。勝負というものはものすごく非情で勝てば全てが水に流され、負ければどんなにいい試合だったとしてもよく言われることはありません。例えミスだったとしても勝ちは勝ちです。
私達の仕事も、どんなに一生懸命やっても結果が伴わなければ無駄骨になってしまいます。例え偶然であってもうまくいけば賞讃されます。普段からコツコツ努力をしている人は大きなミスにつながることはありません。練習とか努力というものはそういうものだと思います。ところが急に思いついてどんなに頑張ってみても、普段からコツコツ努力をしている人のようにはいきません。いつ、どんなことがあっても困らないようにしっかりやることを努力するというのです。「カタツムリ、登らば登れ、富士の山」、とても登山をしているようには見えないカタツムリでも長い時間をかけて、日本一の山、富士山の山頂にも登ってしまいます。私達の人生は短いようでも長く、長いようでも短いものです。いつその瞬間が来てもあわてふためかないように一日一日をしっかりやらなければならないことを今回のサッカー、ドイツ戦を見ながら気づかせてもらいました。
山を彩っていた紅葉も次第にきれいな葉っぱを落とし、寒そうに細い枝を見せはじめました。これから一日、一日と寒さが増して野山は真っ白な雪で覆われてしまいます。今月もあと一週間で12月に入ります。12月になると忘年会やらクリスマスパーティーで忙しくなりそうです。コロナも心配しているような急速の広がりでなく、この分だと年末年始もなんとかこのままで乗り切れそうです。皆様もマスク、手洗いに気をつけて頑張ってください。
2022年11月25日
医学博士・歯科医師 林 春二