2023.01.20 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 正月を迎えたと思ったら今日は20日、24節気の大寒(だいかん)です。一年で一番寒いというか寒さが厳しい時期になりました。北海道・東北地方・新潟では大雪に見舞われ、雪国の厳しい生活を強いられています。私はこういう状況は台風や地震の災害と同じ災害だと思っています。

 台風や地震のときは自衛隊が緊急支援にかけつけてくれます。今回のような豪雪の時は自衛隊にも救援してもらったらいいと思います。費用は当然国に負担してもらいます。台風や地震のときにも仮設住宅ですが、少しお金をかけて1,000万円位で建てられる良質な仮設住宅にして、再建の見込みがつくまで使用してもらったらいいと思います。豪雪地帯に住む高齢者の住居は充分なお金を支給して市街地に移ってもらったらいいと思います。お金が全てではないですが、一番大きな力になります。市街地から離れた場所であっても先祖からの土地で離れられない可能性も多いはずです。でもこれから少子化によって市街地から離れたところに住んでいる高齢者には様々な問題出てきます。その地区の市町村が買取り、将来活用できる土地にしてもらいたいです。それなりの金額で買取ってもらえばそれからの生活に活用できます。そして市街地に移ることによって雪下ろしなどの重労働から開放され、老後の人生を楽しむことが出来ます。

 福島原発の事故以来、たまりにたまった「汚染水」の問題があります。これは他国が海洋放出している原子炉を冷却している水の廃棄ではありません。直接デブリに触れている汚染水ですから、どんなに希釈しても他国の水とは比較になりません。この処理がしっかり出来るまで、現在のタンクに貯めておいてしっかり処理をしてから放出すべきです。福島の皆様が反対しているように「風評被害」どころではなく、実際に問題はあるのですから考えるべきです。

 私達のハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは自分達の都合で動いていません。スラムの人達の希望を聞いて、治療をしてもらいたい人には治療を、物資の支援でよい人には物資を優先できるよう手配しています。どちらか一方でよいという人はほとんどなく、希望がかなえられるようにしています。

 こういうやり方ですから各地に広まっているスラムを順ぐりに回っても8年先まで希望するスラムはいっぱいです。コロナも大分落ち着いてきました。一人でも多くの人に協力してもらって、一つでも多くの物資を集めて届けたいと思います。

 2023120

医学博士・歯科医師  林 春二