祐介先生、牟田さんこんばんは。
2月6日に発生したトルコ・シリア大地震ですが、日が経つに連れ被災者はうなぎ昇りに増え、死者も4万人を超してしまいました。避難所の整備も出来ていない寒風の中でしょう。その上、2月21日にはまたマグニチュード6.3の地震が襲って来て死者6人負傷者290人の被害を受けてしまいました。この間にも小さな地震が続いていて生きた心地がないのではないかと思います。大変でしょうが頑張って乗り越えてくれることを願っています。
祐介先生、関口先生、加藤先生、木本先生、ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの視察ご苦労様でした。世界中不安が広がっている中で現地の最終調整有り難うございました。皆さんのお陰で6月のボランティアも順調に出来ると思います。
先日長野に行く時、普段はしなの鉄道で行くのですが、その日は時間の都合もあって新幹線を使いました。片道1360円で行ける所が3530円にはね上がってしまいます。もともと1時間で行けるところですので、新幹線を利用しても乗り換えがありますからほとんど同じだけ時間がかかってしまいます。それでは何故高いお金を払ってまで新幹線を使うのかと言うと、診療との兼ね合いで行きたい時間までに行く本数が違うので新幹線も便利なのです。その日は佐久平駅から乗ることにして、切符を買ってホームに出ました。寒いのでホーム内の待合室に入りました。私は東京側の階段から下りて東側から入ろうとした時、キャリーバックを引いた女性が西側から入って来るところでした。待合室の中には誰もいなかったので二人でした。「どちらへ行かれますか」と声をかけると「小松ですがご存知ですか」と言うのでかつて私の診療所に小松市から浜坂先生が来てくれていたので何となく親しみを持ってハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの話をさせてもらいました。そこで活動には高校生にも参加してもらっていることを話している内に娘さんが佐久長聖高校に通っていることが分かりました。以前佐久長聖高校でもボランティアの講演をさせてもらったことを話しました。そして2年ほどコロナのためにやれなかったのですが、今年は3年振りにやることが決まったことも話すと、少ないですがということで1,000円カンパしてくれました。もし私が話しかけなかったら、この1,000円はカンパしてもらえません。私達は何か大きなことがあると気にしますが、何もないと気にかけないで過ごしてしまいます。何もない毎日の中でやり続けることの大切さを改めて気づかされました。カンパをしてもらうのはなかなか大変です。声をかけても全く無視されることが多いですが、こうして協力してもらえることもあります。そんな時どんなに大きな喜びになるかわからないと思います。と同時にこの女性のようにまとまったお金でなくても協力できる人になりたいと思います。10円でも100円でもいいと思います。どんな時にも他の為に「心を運べる人」になろうではありませんか。
2023年2月24日
医学博士・歯科医師 林 春二