2023.03.24 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 WBC(ワールドベースボールクラシック)侍ジャパン優勝お目出とうございます。どの試合も心をゆり動かす感動がありました。ズルズルと難しい試合になったかもしれない中国戦、一回にヌートバーが初球をセンター前ヒットして今日はやれる、今回の侍ジャパンは違うというインパクトを与えてくれました。韓国戦も嫌な思いを持っていたと思います。しかもダルビッシュがホームランを打たれ、どうなるかと思いましたがヌートバーの守備のファインプレーや岡本のホームランで勝てました。チェコ戦は102と大差でしたが、日本のアマチュアのような選手ばかりのチェコが日本のプロ選手と真剣に戦う姿はとても感動的でした。準々決勝のイタリア戦も終わってみれば93と一方的でしたが、スコア以上に緊迫した試合でした。準決勝戦ではメキシコに先制されましたが追いつき、突き離され、最後の最後に逆転勝ちでした。決勝戦は準決勝戦でキューバに142で圧勝し、中一日置いて連戦の日本より条件の良かったアメリカでした。アメリカ選手の年棒の合計は480億円で日本選手の年棒の3倍以上でした。年棒からすれば大人と子供の戦いのようです。アメリカ大リーグの錚々(そうそう)たるメンバーに日本選手がどこまで戦えるか誰もが心配していたと思います。大リーグのバッターを2点におさえ32での勝利。見事優勝でした。

 アメリカ戦の前に大谷選手が「あこがれるのをやめましょう。ファーストにゴールドシュミット(カージナルス)がいたりとか、センターを見たらトラウト(エンジェルス)もいるし、外野にはベッツ(ドジャース)もいる。野球をやっていればだれしもが聞いたことのある選手がいると思うけど、あこがれてしまっては越えられない。僕らはきょう(米国を)超えるためにトップになるために来た、今日一日だけは彼らへのあこがれを捨てて勝つことだけを考えていきましょう。さぁいこう!」と気合いを入れたことが判りました。私達も何かするとき、これだけ真剣に心の内を語れるか考えると教えられることが多いですね。私達にも「素直になって、素直に聞いて、素直に実行しよう」という言葉があります。最初は判らないことでも言われた通り素直に真剣にやってみると思わぬ結果になることがあります。私はアメリカ戦の前に放たれた大谷選手の言葉の中にそれを感じました。これこそが日本人の魂とも言える「(しん)(ぎょう)()」信じてやってみるとわかるということだろうと思います。

 先週の番組で私が診ていた(あらた)君が東大に現役で合格したことを伝えました。今夜はハローアルソンフィリピン医療ボランティアに参加して団長や祐介先生にあこがれて歯科医師を目指している新潟県のマヤさんがCBTに合格し前後期通算成績でトップになったことをお知らせします。あと2年で歯科医師になります。これからも頑張ってもらいたいです。

 2023324

 

医学博士・歯科医師  林 春二