2023.06.30 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

本格的な梅雨の季節になり、毎日ジメジメした日が続きますね。これからいよいよゲリラ豪雨や河川の氾濫など災害には注意しなければならい時期に入ります。

私の地元栃木県那須は全国でも有数の雷の発生地域です。私も大好きな鮎釣りシーズンが始まりましたが、雷だけは本当に気を付けています。「朝雷に川渡りすな」という言葉があります。朝の雷は急激な天気の変化があるために注意をしなさいということでしょうが、先日も朝から竿を出していると、どこからか「ゴロゴロ」と雷鳴が聞こえたので急いで片付けて車に戻った途端、一気に雨が降り出してきました。

明日から7月に入り、楽しい夏がやって来ますが、どうぞ皆さんお気を付けください。

さて、祐介先生。3年ぶりとなった6月のハロアル現地活動が無事終わりましたが、本日、ハロアルHPに来年度、2024年代18回ハローアルソンフィリピン医療ボランティア現地活動の募集が正式にUPされました。

医療従事者、並びに一般参加者、そして高校生の皆さん、今回は原則定員を80名とし、内、高校生は40名となっております。是非参加を希望される方、また検討されている方は事務局、またはHPに記載されている栃木支部の私の医院にご連絡ください。

特に、歯科医師の方は現地で医療行為を行うに際し、フィリピン政府へ歯科医医師免許申請を行いますので募集期日が81日となっています。どうぞお早めにお申し込みください。さて、祐介先生、私事の話で良いでしょうか。

実は630日の今日は私の息子の19歳の誕生日です。彼は14歳、中学2年生の時にこのハロアルボランティア現地活動に参加をしました。高校生に混ざり私が検診をした患者さんを各ブースに誘導したり、抜歯のアシスタントをしていました。それから高校生になり、私が息子にこれからの進路をどうしたいか尋ねると、「歯医者になりたい」と言いました。「どうしてだ?」と尋ねると「ハロアルの現地活動に参加をして、自分もお父さんみたいにあそこでフィリピンの人達の為に役に立ちたい。」と言いました。

正直私は涙が出るほど嬉しく、それは跡継ぎや同じ道に進んでくれたことより、あのスラムに立ち、自分の将来を考えた時、貧困の現実を肌で感じ、社会的弱者の人達のために何かをしたいと、素直に感じてくれたことでした。私は嬉しさを抑えながら一言、言いました。「そうか、じゃぁ、これからしっかり頑張らないとな。」

ハロアルは私の人生を変えてくれました。そして、ハロアルのお陰でこんどは息子が将来の進む道を決断してくれました。これも全て支えてくれる方々、そして歯ブラシ1本に困窮し、私たちをずっと待っていて下さるスラムの人達のお陰です。

だからこそ私は一、歯科医師として、一人の人間としてこれからも頑張ろうと思えるのです。来年も新たな高校生がやってくるでしょう。彼らの夢に携われる喜びを感じながら募集を待ちたいと思います。    

 2023630日 ハロアル団長 関口敬人