2023.07.21 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 暑い日が続きます。リスナーの皆様お変わりないでしょうか。豪雨で被害を受けられた九州地方や秋田地方の皆様、心からお見舞申し上げます。私の住んでいる信州と被災された皆様の所で特に何か特別な違いがあったとはとても思いませんが、一方は見舞う人になり、一方は被害を受けてしまいます。そして被害を受けられた人達は異口同音に生れて始めての経験で生命が助かっただけで幸せです。と発します。「生命に勝る宝なし」ということですが、全てを失って生命だけ助かったってどうにもなりません。ましてや高齢者であったとしたら再起などとても考えられないでしょう。以前にも書きましたが、こんな時こそ国が責任をもって緊急の住宅を提供し生活に困らないようにすべきだと思います。政府は国会で審議もなしに外遊してはその都度何千億も何兆円もの資金提供をしているのですから自国の被災者を救済することくらい簡単に出来るはずです。

 先週の私の文章の中で診療所の所有地の草刈り300坪ほどで畳600枚分の広さです。そこの草刈りをしてその後でお墓掃除に行ったことを書きました。祐介先生が、そんな大変なことは子供達がやったらどうだと言ってくれました。私はまだまだ元気です。朝も6時から8時までの2時間庭の草刈りをしたり、別荘の草刈りをしたりして診療室に出ています。若い人達より十分な仕事をしているとは思いませんが、私がこうしたことにも積極的にやっているには理由があります。農家の皆様がどんな思いで農作物を作っているか身をもって知ることが出来ます。こちらは地方ですから高原野菜や果物を沢山の人が持って来てくれますが、口では有り難うございますと言いますが、そんなに軽々しく言っていいのだろうかということです。実際虫に刺されたり、汗にまみれて手入れをしたりした経験があれば、そんなに簡単に有り難うございますなんていう言葉では感謝を伝えきれないと思うのです。その代りと言ってはなんですが私はどの患者さんに対しても「痛かったらいつでも連絡してね、夜中でも休みの日でもいつでもいいからね」と言って私の携帯電話番号を教えています。そんなに多く連絡がある訳ではありませんが、それでも月に1回や2回は夜中や休日に連絡があり診療します。本当に申し訳なさそうに何度も感謝の言葉が口をつきますが、私の方は診てやって本当に良かったと心から思います。

 先週の番組の中で祐介先生が私の(せがれ)やハロアルの仲間に言ってくれたと思うのですが「そんなの若い者がやってやれ」という言葉思わず涙が出ました。祐介先生!あなたにも親や兄や妹がいるのです。その人達がどんな苦労しているかわかりませんよね。自分が出来ることは率先して自分でやって下さい。やれることは誰でもいいのです。その苦労や努力を率先してやれる祐介先生、いやハロアルの仲間にはなって欲しいのです。

 2023721

 

医学博士・歯科医師  林 春二