2023.07.28 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 すごい猛暑が続きますが、皆さんお変わりありませんか。こちら信州の軽井沢では暑くても30℃程度です。東京との最大の違いは木陰に入ったら涼しい風に当たることが出来ることです。それから朝夕も212℃に下がりますから、寝苦しいなんてことはまずありません。活火山の浅間山がすぐそばにあり八ヶ岳、遠くには北アルプスをながめられる風光(ふうこう)明媚(めいび)だけではなくとても過ごしやすいところです。

 おそらく皆さんは、日本は経済のしっかりした先進国だと思っていますよね。しかし、全国に7000ヶ所も子供食堂があり、2030歳代の人の貯蓄0の人が60%もいる国なんてありません。しかも国連は我国(わがくに)を「貧困国」に認定しました。貧困の定義は飢餓率で算出されるようです。日本は今飢餓で苦しんでいる人が3.95%、つまり20人に1人いるようです。こんなに沢山いるとは思いませんでした。発展途上国ならいざ知らず、先進国だと誰もが疑わなかったと思うのですが、その日本が「貧困国」というのですから驚きです。

30年前は、日本は世界一の経済大国と言われていたのに、たった30年で日本は発展途上国のように飢餓率の高い国になってしまいました。発展途上国でもない日本に飢餓なんてあるのか不思議に思う人もいるかもしれません。最大の原因は自公政権による経済政策の失敗です。勤労者の正規雇用を減らし、非正規雇用の労働者を増やしたことが最大の要因です。勤労者が自由に職場を変えることが出来るなどと甘いことを言ってその実、首を切りやすくしただけです。これによって勤労者の賃金もアジアでは最低になってしまいました。平均賃金をみると第1位はルクセンブルク、第2位はアメリカそして第19位韓国、日本は24位です。悲劇的なことに199113位だったものが年々下がって200018位、201021位、201524位です。それだけではありません。賃金が上がらない、つまり収入が増えないのに消費税を上げましたから、この消費税が国民生活に大きな影を落としています。この10%を国民生活が向上するまで停止して、国民の消費が上がったらその時は消費税を復活させたら良いのです。今は物価高で国民は大変な思いをしていて、国連でさえ日本を「貧困国」と認定するほどなのです。

 私たちハローアルソン・フィリピン医療ボランティアは世界三大スラムの一つ、マニラ近郊のスラムに行ってボランティアをしていますが、それも出来なくなる時代が来るのではないかと心配しています。

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博士・歯科医師  林 春二