2023.11.10 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 関口団長、祐介先生、先日116()には長野県の白馬村(はくばむら)にある白馬(はくば)中学校での講演会ご苦労様でした。いい学校でしたね!白い雪をかむった白馬(しろうま)(だけ)に向かって弓を引くかのような形をした校舎で、木のぬくもりがするとてもいい学校でした。白馬(しろうま)(だけ)2932mです。その前の山にはスキー場がいくつもあります。紅葉の始まった山肌にゲレンデがしっかり刻まれ、そのゲレンデの側にリフトがくっきりと浮び上がっていました。私達が学校に着くと中村 校長先生が迎えてくれました。

 白馬村(はくばむら)はスキーで有名な村ですからスキー関係の村民が多いことは当然ですが、スキーに来てこの村に移り住んだ人がとても多いそうです。日本人もいれば他国の人もいてSDGsが生活の中にしっかり根付いているということでした。

 学校の生活もとてもユニークでスキーを専門にやっている子供達は普段から雪を求めて県外どころか海外の遠征に行く人達も少なくないそうです。通学も他校ではマウンテンバイクのように高価なものは使用禁止になっているケースが多いですが、白馬(はくば)中学ではびっくりするようなマウンテンバイクで通学している学生もいて校長先生自身も驚いたと言っていました。

 講演をさせてもらった部屋はランチルームと言って造りは屋根組が見える作りで不製の椅子が並べられていました。演台から後方に向って流れ落ちるような片流れのしょうしゃな、まるでリゾートのレストランのようなつくりでした。演台から左側の壁に沿って斜めに下がっている窓から見える白馬(しろうま)(だけ)の雄姿は一服の絵を見ているかのようでした。学生は220名、父兄が100名入ったその会場はとてもぬくもりを感じました。

最初に祐介先生が歯の大切さや3.11大震災の時にボランティアに行った時の話をしてくれました。やろうと思えば、いつでも・どこでも必要があればすぐに行動に移せる心の準備と何でも話すことの出来る友が大切なこと、ボランティアをする時にははじめから終りまで相手に迷惑のかからないようにしなければならないことなどを話してくれました。

続いて関口団長がハローアルソン・フィリピン医療ボランティアについて長い20年間の歴史とスラムの現状について話してくれました。二人の話はこういう所に行って来たよ、というような浅い話ではなくて、何年にも渡って経験しなければわからないような細かい部分についてもことを話してくれるので、とても興味深いものでした。ですから2時から始まった講演中に眠ってしまうような不届きな人は一人もいませんでした。

最後に私は思いやりややさしさについて話させてもらいました。私達は一億円の宝くじを100万回連続で当てるむずかしい確立の中で生まれてきたのだから、気にいらないからといって不平不満を言うのではなくお互いに我慢し合ってしっかり努力して良い社会を作って欲しいことを伝えて終りました。

 20231110

 

医学博士・歯科医師  林 春二