2023.11.17 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 全国の観光地から紅葉の便りが届いて秋たけなわです。こちら軽井沢でも木々が色を変え品を変え人々の目を楽しませてくれています。コロナ前のインバウンドが語られていたのと同じか、それ以上の外国人の人がいっぱいです。その人達は円安のお陰で宿泊費もおみやげも23割安く楽しめているようですが、目を国内に向けて見ると、輸入品は軒並2倍から3倍に値上がりしています。それだけでなく電気代やガス代もガソリンもすべて値上がりです。ところが日本人の給料はまったく上がっていません。聞こえるのは悲鳴ばかりです。

1991年から2020年の名目(めいもく)賃金(ちんぎん)を見ると、アメリカ278.7%、イギリス265.6%、カナダ227.6%、ドイツ216%、フランス194.9%、イタリア179.2%に上昇しています。ところが日本は111.4%でG7の中ではダントツで低い伸びです。と言うより横ばいと言うべきでしょう。アメリカやイギリスはこの30年間で3倍近くなったのに日本はたった10%しか伸びていないのですから、生活が苦しくなったって仕方ありません。その上税金が上がる予定ですから庶民は生きていけません。

 こういう状況の中ですが、今年6月のハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに参加してくれた学生から大学合格の明るい知らせが届きましたので紹介します。

 

このたびは、私の入試の際にお力添えを頂きまして誠にありがとうございました。おかげさまで国際(こくさい)基督(きりすと)(きょう)大学(だいがく)から合格通知を頂くことができました。事前課題のレポートではハローアルソンの活動を通して感じたスラム街の現状やボランティア活動に対する心構えなどを書いたところ、面接官の先生から「興味深く読みました」と感想をいただきました。4月から国際(こくさい)基督(きりすと)(きょう)大学(だいがく)へ進学し、貧困問題解決に貢献できるよう勉学に励んでいきます。

 

 日本の経済状況が今より悪くならないことを祈ることしか出来ませんが、みんなで協力して日本をかつてのような世界にほこれる経済大国に押し上げましょう。そのためには日本の経済をG7並にするどころか世界一・二を競った消費税がない時代の税制に戻すことが一番良いと思います。今までやって来た経済政策を大幅に換えるのですから反発もあるかもしれませんが、かつての日本のようにするためですからお互いに我慢しましょう。ここは万人に等しく恩恵のある「消費税廃止」しかないように思うのですが・・・・。

 私達は大変だからといつを何もしなくてもよい訳ではありません。お互いに力をふりしぼって出来ることを出来るだけ他者のために努力しましょう。

 

 20231117

 

医学博士・歯科医師  林 春二