2023.12.01 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

いよいよ寒くなってきましたね!

私の地元栃木県那須はもう完全冬モードです。しかし、その更に寒い長野県御代田に明日、祐介先生、木本先生、加藤先生等も参加する、ハロアル会長林春二先生を中心とした勉強会「飛翔会」が開催されます。

これは1年に1度、自分たちの診療を振り返り、色々な症例に対し意見を交わし合いながら「歯を抜かない治療」を更に高め合うことを目的として作られました。

私の医院からも全スタッフが参加をし、数名の歯科衛生士さんたちが発表いたします。

私は断言しますが、世の中に沢山の歯科医師、歯科医院が存在するなかで林先生以上に歯を抜かず、1本の歯にとことんこだわり、患者さんに寄り添う先生は世界中探してもいらっしゃいません。

20年前、私がまだ開業して間もないころ、あなたに誘われこのフィリピンボランティアに出会い、そこで林先生と初めてお会いした時、開口一番先生は「関口先生、患者さんが一番望まない治療は何かわかる?」と尋ねられ、私が返答に困っていると先生は「それは歯を抜くことだよ」「世界中どこにいっても、どれだけ時代が進んでも、自分の大切な歯を抜いてもらいたいなんて患者は絶対にいない」とおっしゃいました。私はそのあまりに単純でそして歯医者の原点でもある考え方を忘れていたことを恥じ、私も先生のような歯医者になりたいと思い先生に弟子入りをしました。

その後先生は、「技術や知識は学ぶことができるが、歯医者として、一人の人間としての心をどうやって学んでいるのか?」と問われ、「関口先生、私と一緒にフィリピンでボランティアをやろう、そして最も大切な心を学びなさい」と私を誘ってくださりました。その3年後でしょうか、今度は「世界で最も劣悪な環境を経験しているならば今度は世界最高と言われる福祉国家の在り方、考え方を学び、本当の豊かさとは何かを学びなさい。」と、3年間デンマークのあらゆる施設で研修をさせて下さいました。

明日、私は長野県で勉強会に参加をします。歯科医療の分野には様々な勉強会ありますね。多くのの先生が色々な価値観を持って自分が共感する技術、やり方に参加をします。

私はそれを否定するわけではありません。それによって患者さんもご自分に合った治療を受けることができるのは素晴らしいことです。そして多くの先生がそれぞれの分野を熱心に勉強されていると思います。しかし、祐介先生、私たちもいつか林先生のように、患者さんの大切な歯に対して「最後の砦」になれるような歯医者、歯科医院を目指しましょう。

そして、誰にでも胸を張って私たちの治療は100%患者さんの健康と未来の為だけを考えている、と言える勉強会にしましょうね。

 

2023121日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人