祐介先生、牟田さんこんばんは
祐介先生、先週末、長野県軽井沢で開かれた、勉強会「飛翔会」、大変お疲れ様でした。
ハロアルでもお馴染みの会長林春二先生は私や祐介先生の師匠でもありますが、その林先生を中心として「決して歯を抜かない治療」を治療理念とした勉強会が、年に一度、先週の土曜日に行われました。岡山県木本先生、愛知県加藤先生も来られ沢山の症例を見ながら批判ではなく様々な観点から更なる治療を目指し色々な意見を交わしました。
しかし、やはり祐介先生の治療経過は本当に勉強になりますよ。お互い同じ思いでやっていますが、とても刺激になり、反省し、そしてまた頑張ろうという気持ちになります。
日本国内には6万軒以上の歯科医院が存在しますね。各医院様々なコンセプトがあり患者さんも自分にあった病院、先生を選べます。それはとても素晴らしいことです。
しかし、祐介先生も同じだと思いますが、私は自分が目指す師匠のように、「患者さんの最後の砦」になりたいと思っています。どこの医院、どの先生に診てもらっても抜かれてしまう歯を誰よりも大切にし、そして抜かず一生自分の歯で食べてもらえる、そんな砦になりたいと思っています。まだまだその頂きは遥かかなたですが、林先生のように、いまにし歯科なら、せきぐち歯科なら、と言ってもらえるようにお互い頑張りましょう。
さて、祐介先生、明日は東京ですね。私たちハローアルソンフィリピン医療ボランティアもいよいよ10日日曜日、東京お茶の水日本大学歯学部の会議室をお借りして、現地参加をする一般参加者を対象とした事前研修会が開催されます。
私の医院でも連日スタッフが遅くまで準備をしてくれていて、当日は約80人の方が全国からお越しになります。今年は37名の中高生が参加をし、総勢101名のメンバーと共に現地に行くことになりました。実は昨日私の栃木支部の高校生が1名辞退をされました。聞くと、先日のフィリピンで発生した地震をとてもご家族が心配されたようです。その高校生は幼い頃から私の医院に治療に来ており、お母さんも患者さんの為、とても申し訳なさそうにご連絡をいただきました。私は「ボランティアにそもそも答えはなく、参加をしないからと言って非難されることではありません。彼女がハロアルに参加をしたいと思った気持ちはまぎれもない事実であり、それはとても尊く、その気持ちを忘れず、色々な場面で再び行動をしてください。」と伝えました。
恐らく、安全に帰国すれば行っておけば良かったと思うかもしれません。しかしそれはあくまでも結果です。ご家族の心配は痛いほど分かります。だからこそ、現地に参加をする私たちが参加を辞退した人達や現地に行くことができない人達の思いをしっかりと背負って頑張らなければなりません。そして無事帰国するために全員が一つになって
準備をし、活動をしていきましょう。
2023年12月8日 ハローアルソンフィリピン医療を支える会 団長 関口敬人