2024.03.08 関口団長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは

 

3月に入り、少しずつ温かくなるかと思えば、今日私の地元栃木県那須は朝からしんしんと雪が降っていました。

窓を見ると外は雪景色。こちらの春はもう少し先のようですね。

さて、約2週間後、323日(土)に長野県御代田町 エコール御代田 にて約4年ぶりに今回2月に行われたハロアル現地活動報告会が開催されます。

私が19年前、祐介先生から久しぶりに受けた電話で、あなたがフィリピンのスラムで歯科医師として医療ボランティアに参加していることを始めて知りました。

そして「おい、関口、来年一緒にフィリピンに行くぞ」と突然誘われ、「とりあえず、3月に軽井沢で俺が行ったボランティアの報告会があるから見に来い」と言われました。私は何が何やらわからず、とりあえずあなたの誘いなので、一人、会場だった軽井沢プリンスホテルに着くと、そこには沢山の参加者や関係者が集まり、現地の写真を用いながら、それぞれの思いを語っていました。恐らくあなたも発表していたと思いますが、私の心のどこかに「あの祐介がボランティアなどを真剣にするはずがない」という疑心暗鬼よりも確固たる自信があったので今では記憶に残っていません。

しかし、あの日私の人生を変えた2つの出来事は今でも鮮明に覚えています。

初めて見るフィリピンでの医療活動、日本では治せるはずの歯を次々と抜かなければならに現状、劣悪な環境下で今日生きることにも困窮していても皆満面の笑顔で映るスラムの人々。そのあまりにも私が生きている今とかけ離れた現地に若干1617歳の日本の高校生が参加をし、貴重な経験を学びに変え、そして自分たちの将来を熱く語る姿。私はその姿をただじっと見つめ、彼らの一言、一言に感動をしながらも、

自分の今までを振り返り、言いようのない気持ちになりました。

そして、もう一つ。その報告会で現在のハロアル会長林先生と初めて出会い、「歯科医師として、一人の人間として心の研鑽を積むために、僕と一緒にフィリピンで活動しよう」とお誘いを受け、私の人生が変わりました。

見方によれば単なるボランティア団体の結果報告会かもしれません。しかし私にとってあの時の高校生の何かを乗り越え、自信に満ちた言葉一つ、一つが、当時まだ開業当時でもあり、自分の生き方の核になるものを見いだせなかった私の心に強く響いたのかもしれません。

そんな報告会が今月23日に開かれます。事務局長野のメンバーは準備に追われ本当に大変です。私も今の私を導いてくれた報告会に感謝の気持ちを持ちながら協力していきたいと思います。

 

 

202438日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人