2024.06.07 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 

昨日は国会議員会館で行われた「保険証を残せ」という集会に参加してきました。会場には200名の医師、歯科医師、ウェブから100名の計300名の集会です。マイナンバーカードを強制するのではなく、高齢者や障害を持つ人には現行の保険証も残してほしいです。

445分に起床して入浴、5時半から650分まで軽井沢町旧道にある鳩山元総理大臣の別荘近くのお宅の庭の手入れを手伝って、軽井沢710分発の新幹線に乗って国会議事堂前まで地下鉄で行きました。東京駅から国会議事堂前まではたった3つの駅しかありません。信州に住む私にとって鉄道の駅は一駅区間が5キロから10キロありますから、東京の駅から駅の距離が短いのに驚かされてしまいます。それと同時に公共の乗り物がいくつもある都会は便利です。

今夜はその話ではありません。東京駅から私が乗った車両の椅子席はほとんど先客がいましたが、若い男性の前の席だけ空いていました。私はその男性に「その席、座ってもいいですか?」と声をかけました。声をかけてもなんの反応もしない人もいる中で、その男性は「いいですよ。どうぞ座って下さい。」と爽やかな声で反応してくれました。最近の生活の中ではなかなか聞くことのできない声と反応で、座れる嬉しさが倍増しました。そういえば今朝もほとんど人通りのない、大きな木が鬱蒼(うっそう)と茂っている別荘地で(うぐいす)が「ホー、ホケキョ」と美しい声で鳴いていたことを思い出しました。今朝は見かけませんでしたが、運の良い日にはリスがシャッシャッシャッと、すぐ近くの木に登る姿や苔庭(こけにわ)の上を走る姿を目にするとなんてのどかで幸せなのだろうと思います。これが地方の醍醐味(だいごみ)です。

そうこうしているうちに隣の銀座を発車して霞ヶ関のアナウンスが聞こえてきました。目の前の男性は少し大きめの荷物を持っていましたので「お荷物お持ちしましょうか?」と声をかけると、「大丈夫です。ありがとうございます。」とまた爽やかな声がしました。なんとも爽やかなその声は今朝の別荘地の木々の間にこだまする(うぐいす)の鳴き声を彷彿(ほうふつ)とさせるほどでした。

どうせやるからには心から感謝してもらえるようにやりたい。これがハローアルソンの魂です。

この男性との触れ合いも今朝のこの瞬間だけでもう2度と再び会うこともないかもしれないけれど、またどこかでお会いしたいと思う人でした。こんな素晴らしい青年がいてくれることに感謝の思いがふつふつと湧いてきました。

「一期一会」こういう出会いと別れも大切なのですが、そう感じさせてもらえるように声をかけられる私でありたいとつくづく思いました。「早起きは三文の徳」とはよく言ったもので、こういう出会いに巡り会えたのは今朝早く起きたから、全てがそういう歯車で動いてもらえたわけです。これからもこういう巡り合いに多く出会えるように一日一善の善行を重ねていきたいと思います。

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医学博士・歯科医師  林 春二