祐介先生、牟田さんこんばんは。
先日の中秋の名月、満月でしたね。とても綺麗でした。何人かの方からLINEでこの夜の美しい月を送ってもらいました。それぞれ角度が違っていましたからどれもこれも甲乙つけ難いものでした。
それにしても中秋の名月を見る頃はススキの穂が白くなって風に揺れ、涼しさを通り越して少し寒くなります。今年はサルスベリの赤い花がまだ咲いていてとても「中秋」などとは言えるようなものではありません。地球温暖化は間違いなく進んでいるのだと感じさせられました。
満月というと、今はあちらの世界に旅立ってしまいましたが、私が大変お世話になった佐藤二三江先生のことを思い出します。先生はハロアルの皆さんにいつも力強い応援をしてくださり、報告会にはいつも素晴らしい花を贈ってくれました。佐藤先生が理事長を務める参仁会佐藤歯科の研修会の講師をさせてもらったことが度々ありました。参仁会は軽井沢に研修所があって、そこで研修会が8月にありました。そこで話したことを中秋の満月の頃になると思い出します。
たしか・・・・、人の話を聞く時、「心の耳で聞きなさい」と言われることがあると思いますが、「心の耳」というのはどういうことなのか話しました。「私はいつでも目を瞑れば自分の記憶の中にある黄色くてまん丸のお月様を思い出します。つまり、その年が曇っていようが、雨が降っていようが、目を瞑って空を見上げれば「あの時のあの丸い、綺麗な月が目に浮かんでくる」ように記憶に焼き付けられているような聞き方じゃないかと思うのです」と言ってから、そういう聞き方をするには人が話している時、他のことを考えていては聞き逃してしまいます。たとえ聞いていたとしても、どんなに大切なことであっても耳に入ってこないのです。一緒にいた他の人がみんな覚えていても、その人の耳に入ってこないでスルーしてしまって覚えていないのです。しっかり聞くためには相手のことを否定的に考えたり、反発したりしないで素直に聞くことが大切だと話しました。それが「心の耳で聞く」ということです。
そして更に大切なことは素直になって、素直に聞いてもやってみなければすぐに忘れてしまうという事です。忘れないためには「しっかりやってみること」がとても大切だと言うことです。それと自分の周りの人に今聞いていることを「正しく伝える思い」で聞くことも大切なのではないかと言うことを話しました。
この時の研修会で話したことを4年経った今でも忘れないのは参加してくれた人たちに人の話をしっかり聞くことは自分の心の中をスッキリさせてその話の中に没頭出来るように、素直になって、素直に聞いて、素直に実行することが人の話をしっかり聞いて素晴らしい人になる近道なのではないかということでした。
この放送を聞いているリスナーの皆様の参考になることがあったら幸いです。
2024年9月13日
医学博士・歯科医師 林 春二