2024.09.27 林会長のお便り

祐介先生、牟田さんこんばんは。

 

能登の皆さんは今年の元旦に起きた地震で大変な思いをさせられました。復興が遅れて生活に不便を感じていたところに今回の豪雨で更に大きなダメージを受けてしまい、本当に気の毒でなんとお見舞い申し上げたらいいか、心が痛みます。ありきたりで申し訳ありませんが、気を落とさないで頑張って欲しいです。80歳を過ぎたおいぼれですが、全身全霊でエールを送りたいと思います。

近年の雨の被害はかつての時とは全く違います。降り出すと短時間のうちに今まで経験したことのない雨量の雨になります。そこそこの雨が何日降り続いても処理出来ますが、短時間に1ヶ月どころかそれ以上の雨が降ったのでは川も下水道も処理しきれません。そのためすぐに道路は冠水したり、河川は氾濫したりして田や畑は水浸(みずびた)しになってしまいます。こういう公共のインフラの整備は当然として、それだけでなく家を流されたり浸水してしまったりした人には現在使われている仮設住宅を国の責任ですぐに提供出来るようにしてもらいたいと思います。かつてのように崩れやすい崖近くや、河川に近い家だけでなく、かなり広範囲にダメージを受けやすいのですから個人の資産に関わる保証はしないなんて言わないで間髪入れずに対応してもらえるよう皆で声をあげていきましょう。いつ誰が被災者になるかわからないのですから国民が一致団結して進めなければならない事業だと思います。黙っていないで声を出すことです。

私は昨日、東京日比谷公園の野外音楽堂で行われた「いのちをまもる総行動」と言う集会に参加してきました。今夜この放送を聞いているリスナーの皆様の中には闘病中の方や障害と戦っている方もいらっしゃるかもしれません。そういう人たちだけでなく事故やケガ、病気になってすぐに病院で診てもらいたい人も出るかもしれません。ところが政府の最近の政策は福祉、医療、教育に予算を取らない緊縮予算になっています。そのため医師、歯科医師、看護師、保育士が足りない状況が続いています。こういう状況の中で緊急事態が発生してもすぐに受け入れられる体制になっていないようです。

しかも今話題のマイナカードを持った人の場合はチェックをするのに最短でも15分以上かかってしまい助かる命が助からなくなるということです。

これは国がしっかり被災地のケアをしてくれないために日常生活がたたれてしまうことと全く同じです。

全ての国民が安心して暮らせるよう災害や緊急事態が発生したら政府がしっかりとフォローしてくれる政策をとって欲しいと思います。

この集会には全国から2400名が集まり、ウェブ参加も200名ありました。集会の後東京駅まで医療、介護、福祉の予算を増やせと言うデモ行進をして解散しました。

「被災地の仮設住宅や復旧に最大の補助を」という運動と「健康を守りいのちを救う医療の充実を」という運動は国民の切なる願いなのです。

2024927

 

医学博士・歯科医師  林 春二