2025.05.09 林会長のお便り

祐介先生、牟田さん、そしてリスナーの皆様こんばんは。

 

 今年のゴールデンウィークも終わってしまいました。長い人は11連休だったそうですが、私の方は2月の手術をしたこともあって家族が心配するものですから家の生活を中心にしていました。53日、憲法記念日には東京の戸田先生、濱田先生、和知さんが軽井沢に来てくれてバーベキューパーティーと握り寿司を楽しみました。今年軽井沢から参加してくれた利根川さんと内山さん、武井さん、横浜から以前参加してくれた古川さん、古川涼くん、古川由季さん、埼玉から小林薫さんと私、私の飼い主さん、ハロアルメンバーだけでも10人と、林歯科の患者さんの古屋さん、林歯科診療所のスタッフ7人を合わせると18名を超える大人数でとても楽しい連休になりました。この連休中にも各地で交通事故が発生し、悲しいことになりました。私の町でもツルヤというスーパーがありますが、一人が亡くなり、車も7台が衝突されるという大きな事故がありました。この事故の原因は76歳の女性の運転ミスで町内の73歳の女性が尊い命を落としてしまいました。

ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアの活動が終わった夜、高校生ミーティングで様々なテーマでスラムの人達に触れたところで日本の生活とはあまりにもかけ離れた生活をしている人たちと自分を比較してどんなことを感じてくれてそれをどう生かしたいか発言してもらいます。ある年、「世の中で一番大切なものは何だろう」というテーマで考えてもらいました。能力、運、人間性、お金、チャンス、愛、家族、それらすべて、様々な意見が出ます。最後に私は「それらを生かすも殺すも命がなければ始まらないよね。私は命に勝るものはない」と話しました。「その命を私たちが手に入れるために何か努力をしたことがあるか」と聞いてみました。そんな人は誰もいませんでした。しかもスラムの人達からしたら天国のような生活をしている日本という国に生まれる努力をした人がいるかも聞きました。もし私たちがフィリピンのスラムで生まれていたとしたら今の生活はできてだろうか。矢継ぎ早に質問してみました。一億円の宝くじを当てる確率は1000万分の一だそうですが、人がこの世に生まれる確率はその宝くじを100万回連続で当てるより難しい確率だそうです。しかも日本の、今のお父さんお母さんに産んでもらって、育ててもらえることを考えるとそれこそ天文学的な確率の中で生まれたわけです。それなのにこの幸運に感謝しているでしょうか。この世に産んでもらったこと、今日まで生かされたこと、両親だけでなく自分の周りのすべての人に感謝してもいいですね。命を他人事だと思っていたかもしれませんが、連休中に交通事故でこの尊い命を亡くした皆さまだってこういう幸運の中で生きてきて、最後にあってはならない不幸な(つい)の時を迎えてしまいました。悔やんでも悔やみきれないと思います。これからはこういう不幸を絶対に起こさないようにしましょう。

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医学博士・歯科医師 林 春二